【中京記念2024】中京芝1800mの特徴と馬場傾向(トラックバイアス)
中京記念の好走傾向=やや外/やや先行有利
直線平均進路:7.5頭目÷大外平均:11.0頭目=馬群内直線位置:68%
4角平均位置:5.5番手÷出走平均数:14頭=馬群内道中位置:39%
好走馬上がり3F平均タイム=34.07秒
サマーマイルシリーズに該当するレースだが、ご承知の通り近年は馬場改修など変則的な開催の影響を受け続け、様々な競馬場で開催されている。特に小倉での代替えが多いが、小倉芝コースには芝1600mの設定がないため芝1800m開催と距離ごと変わってしまう。
これが難解さを生んでいるように一見感じてしまうが、実際のところは特徴がしっかり表れている。
小倉芝1800mはマイルっぽい
Aコースで1周1615m、楕円形のコンパクトなコースで、いかにもローカル競馬場といった印象のある小倉競馬場だが、芝1800mは特徴的で興味深いコースになっている。
スタートから最初のコーナーまで272m、しかもコーナーに入るまでは平坦で、コーナーに入れば上り、1~2コーナーに移り変わるあたりで下りに変化すると、向正面から3~4コーナー、直線と下り平坦が続くというレイアウトがこのコースの特徴を大きく作り出している。
コース平均とこのコースで行われる重賞の小倉大賞典の過去10年平均ラップを並べてみた。レベルの違いからタイムに差が生まれているもののフォルムは同様で、山の頂点となる600m通過が最もラップが緩み、そこから後半終盤にかけて持続的なラップを刻み続けている。
後半の7Fから長い距離で持続的なラップを刻むということは「スピード」「スタミナ」「瞬発力」のバランスが求められ、これがマイル性能に類似しているのだ。
4角コースのあるローカル競馬場の芝1800mは大概が800m通過前後であたり息が入り、L3~4Fで加速するようなラップ推移がデフォルト。しかし、小倉芝1800mは向正面~直線まで平坦or下りが続くコースであることでスピードの持続力の要求値が高くなる異質なコースなのだ。
ある意味、マイルレースの代替えとして最高の条件と言えるだろう。
当週の馬場傾向
<トラックバイアス>
2021年 土曜:4.1/日曜:4.2
2022年 土曜:5.2/日曜:5.8
※数値はその日の3着内馬がL1Fで内ラチから何頭分離れた場所を走ったかの平均値
サンプルが少ないが、傾向としては内有利~内外差無といった程度。開幕3~4週目となって若干内側の馬場の傷みがみられる。馬場自体は開幕前にエアレーションを施して、その馬場が踏み固められてくる時期になるため、開幕当初よりも前の馬がそのまま残るシーンが増えている印象。
注目馬
◎エピファニー
小倉大賞典勝利の実績は勿論の事、中盤からの長く持続的なラップを刻む阪神芝2000mなどでも好成績を残している。メンバーは1800mよりも短い距離に適性のある馬が多いため、スピード持続とそれを保つスタミナがあるこの馬が筆頭だろう。
★最終予想はX(旧Twitter)で公開予定です。
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