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【北九州記念2024】小倉芝1200mの特徴と馬場傾向(トラックバイアス)

北九州記念の好走傾向=やや内先行有利

北九州記念(小倉芝1200m) 過去5年好走馬直線進路

直線平均進路:5.7頭目÷大外平均:14.0頭目=馬群内直線位置:40%
4角平均位置:6.2番手÷出走平均数:18頭=馬群内道中位置:34%
好走馬上がり3F平均タイム=34.34秒

サマースプリントシリーズに該当し、さらに9月のスプリンターズSにも直結する前哨戦として有名なレース。例年は8月3週目に施行されるが、今年は阪神競馬場の工事に伴う変則日程の影響で6月終わりの開催となった。
傾向は内外が真ん中より少し内側に推移し「内有利」、脚質も全体の1/3のため「先行有利」だが、それぞれ強い傾向ではない。

消耗バテ差し合いレース

北九州記念過去10年平均ラップ(14~23)

このレースは前後半3F 32.9 - 34.7(-1.9)の超前傾ラップを刻むレース。これだけ速いテンと後半のバテ方をみると消耗度の高い展開が想像される。

小倉芝コースレイアウト

小倉芝1200mは山のほぼ頂上からスタートをし、ゴールに向かっては下りと平坦しかない。そのためテンのスピード以以降に減速を促すような箇所がないのだ。テンのスピードをそのままに走り続けて、最後は各馬バテたところを絞り出したスピードで抜けた馬が好走するというのがこのレース/コースの基本的な流れになるだろう。

例年と違った馬場づくり

例年の北九州記念は8月3週目に実施されているが、今年は阪神競馬場の工事による変則開催で開催時期ごと変更となった。これにより6月4週目でほぼ2ヶ月前倒しである。
これにより影響としては2つの問題が考えられる。

<前回開催から期間が短い>

芝コースは生育が良好になるために良質な環境と十分な期間が必要である。環境に関しては、5月あたりから気温が上昇しているために芝の生育を促す日光が降り注いでいるだろう。しかしながら前回開催からの休養期間は物理的に2ヶ月ほど短いために十分な期間を得ているかどうかは疑問点である。

<シャタリング作業は実施しない>

夏の小倉競馬は開催前にほぼ必ず馬場更新作業を実施している。これは①根を穴を開けるバーチドレンと②根を断ち切って芝の通気性向上と栄養を限定させるシャタリングに分けられ、一般的にエアレーションと呼ぶものはバーチドレンに該当する。
夏の開催前はバーチドレンにシャタリングを追加するような形になっているため、基本はバーチドレンを持ちいるものの根が硬いところではシャタリングを追加で採用し馬場の柔軟性に努めている。
エアレーション類(シャタリング)を実施した場合、開幕週から馬場が柔らかいために4角で先行した馬が差し馬に捕まるるケースが多い。
しかし、今年はシャタリング作業を実施した記録が残っておらず、場合によってはいつもの違う馬場での開催になるかもしれない。

当週の馬場傾向

<トラックバイアス>
20019年 土曜:6.1/日曜:4.9
2020年 土曜:4.9/日曜:5.7
2021年 土曜:7.5/日曜:10.9
2022年 土曜:6.0/日曜:5.1
2023年 土曜:4.9/日曜:5.1
※数値はその日の3着内馬がL1Fで内ラチから何頭分離れた場所を走ったかの平均値

注目馬

◎後日発表

★最終予想はX(旧Twitter)で公開予定です。


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