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【フラワーC2024】中山芝1800mの特徴と馬場傾向(トラックバイアス)

フラワーCの好走傾向=先行有利

フラワーC(中山芝1800m) 過去5年好走馬直線進路

直線平均進路:6.2頭目÷大外平均:11.8頭目=馬群内直線位置:53%
4角平均位置:4.5番手÷出走平均数:14.2頭=馬群内道中位置:31%
好走馬上がり3F平均タイム=35.70秒

好走馬に明確な優先出走権を与えられるものではないものの、桜花賞やオークスといった春の牝馬クラシックの前哨戦として位置づけられている限定戦。過去にはこのレースの好走馬からオークス馬が誕生していることもあり、注目度は高い。
「内外差無」で枠順・直線進路ともに顕著な傾向はない。脚質は「先行有利」で4角までにある程度馬群の前に位置付けていないと好走は難しい。しかしながら上がり上位が1頭以上馬券に絡んでいることや上がり平均タイムが35秒を超えていることからも「長くいい脚」が求められるレースである。

内回りのコンパクトなコース

中山内回りコースレイアウト

中山芝1800mは直線半ばからスタートをし、205mですぐに1角を迎える。コースは内回りを使用するため小回りとなりとてもコンパクト。主場に分類される中山だが、東京/京都/阪神の芝1800mは全てワンターンでツーターンの周回コースはこの中山だけであり、これだけでも特殊な舞台であると言えるだろう。
脚を溜めて終盤で爆発的な末脚を駆使することに長けている牝馬にとって、コーナーが4つあっていかにも中盤で息が入りそうなコースは向いていそうだが、実際は向正面が下り→平坦な上に直線が短いことで早めの動き出す機動力が問われるコースレイアウトであることから、各馬スタミナを求められる舞台になっている。

フラワーC過去10年平均ラップ

ラップの平均はコースレイアウトに準ずるように極端に緩む箇所がなく流れて、中盤からはスピードを維持しながら最後は加速して急坂でバテるといった次第。前半から加速するレーススピードとそれを終盤まで維持するタフさが必要となり、末脚の鋭さだけでは通用しないレースになっている。

「長くいい脚」を探せ

過去20年フラワーC上がり最速馬一覧

コンパクトなコースが故にラップの山が小さくレーススピードが求められるこのレースは、終盤のスパートも速く速いものの発揮できる限界に近いスピードを長く使うになる。
過去20年の上がり最速馬を見ると、上がり最速馬の平均は35.2秒。最も速いのは2019年のアイリスフィールで33.8秒で、これが唯一の33秒台である。
そしてもう一つは案外好走に繋がっていないということ。上がり最速馬は過去20年で26頭いるが、3着内になった好走馬は13頭で50%。特に近10年は好走率が低いため直結性は感じにくい。


当週の馬場傾向

<トラックバイアス>
2019年 土曜:6.2/日曜:5.7
2020年 土曜:3.9/日曜:5.0/月曜:5.8
2021年 土曜:5.1/日曜:8.3
2022年 土曜:4.4/日曜:3.5
2023年 土曜:6.7/日曜:8.1

※数値はその日の3着内馬がL1Fで内ラチから何頭分離れた場所を走ったかの平均値

開催4週目で少しずつ馬場の傷みが出始めているものの雨などの影響がなければ「内外差無」。しかしながら先述の通り、近3年は雨の影響を受けて重や稍重が続いて、昨年日曜はかなり数値が高くなってしまった。雨が降るなど馬場状態を維持できないような条件では悪化が進んでしまうだろう。

注目馬

◎ラビットアイ
上がり最速だった2走前が35.3秒、その他も上がり上位を見せるもそれぞれ34秒台後半が多い。好走したのは勝利した未勝利戦だけだがこれは牝馬限定戦で、その他牡馬混合戦だったのにも関わらず④着にまとめている。「溜めてドンっ!」のタイプではないだけに、この舞台ならばチャンスがありそう。

フォーザボーイズ
芝1800mの持ち時計は優秀で力が無いと勝負できない東京で連続好走できていることは力の証。前走は①中山芝1600mで最も不利な大外枠発走+発走直後に外に逃げた②減量騎手を乗せた逃げ馬を捕まえられなかった ことが敗因である。今回も大外枠で多少不利にはなるだろうが、力だけで評価をすると馬券内好走も可能と見る。


★最終予想はX(旧Twitter)で公開予定です。



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