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【京王杯SC2024】東京芝1400mの特徴と馬場傾向(トラックバイアス)

京王杯SCの好走傾向=(内)先行有利

京王杯SC(東京芝1400m) 過去5年好走馬直線進路

直線平均進路:5.7頭目÷大外平均:11.0頭目=馬群内直線位置:52%
4角平均位置:5.3番手÷出走平均数:15.2頭=馬群内道中位置:35%
好走馬上がり3F平均タイム=33.24秒

春のマイルGⅠに向けた大切なステップレースとして組まれている番組だが、メンバーだけでなくコースの特徴や時期による馬場の傾向などが影響力を持つレースでもある。
過去5年の好走馬の平均を見ると、脚質は比較的「差有利」で、直線が広く長いて差しが決まりやすい東京らしい傾向。
好走馬は直線だと内外にほとんど差のないフラットの傾向で、前週までの行われていたNHKマイルCとは異なる傾向である。

直線の長い芝1400m

芝1400m直線距離(Aコース)

芝1400mは競馬場によってコース形態が異なり、これに合わせて傾向も変化する。特に直線の違いは大きく、重賞では内回りコースを多く使う芝1400mにおいて、500mを超える直線の東京は独特なコースと言えるだろう。

芝1400m重賞ラップ比較

芝1400m重賞のラップバランスを比較すると、残り600mからの変異は京王杯SCや京王杯2歳Sなど東京芝1400mのふたレースが最も大きく、他競馬場のレースよりも末脚の鋭さが求められるレースになりやすいことがよくわかる。

京王杯SC過去10年平均ラップ(14-23)

京王杯SC過去10年のラップを細かく見ると、400m通過23.1秒の超Hペースを刻んだ2014年が平均タイムを引き下げてしまっていて、それ以外で見るとかなりゆったりとしたラップがデフォルトである。
これは参戦してくるメンバーの大半がこの後の安田記念を見越した前哨戦であるが故に、芝1400mよりも距離に余裕のある馬たちがメンバーを構成するためにラップが多少緩やかになり、さらに直線が長くて末脚を生かすために序盤中盤でしっかりと足を溜める展開になることでこのような現象が起きていると考える。
芝1400mにジャストフィットするタイプよりも、緩やかなラップに対応できる、マイルに適性の高いなどの馬が狙い目となるだろう。

内有利の馬場

東京芝春開催コースマネジメント

京王杯SCが通常行われる5月2週目はコースが替わってBコース初週。強い傾向ではないものの若干内側の傷みが見られ始めてきた頃に仮柵が設置されて比較的綺麗なコースでレースが行われる。

<トラックバイアス>
2019年 土曜:5.5/日曜:7.3
2020年 土曜:3.5/日曜:6.1
2021年 土曜:5.8/日曜:6.2
2022年 土曜:6.1/日曜:6.2
2022年 土曜:4.7/日曜:7.1
※数値はその日の3着内馬がL1Fで内ラチから何頭分離れた場所を走ったかの平均値


コースが替わることで傾向が変化するのだが、毎年のこの週は日曜よりも土曜の方が内有利の傾向が多い。コース替わり初週の京王杯SCは素直に内を走れそうな馬、内枠の馬を加点して評価していいだろう。

注目馬

★最終予想はX(旧Twitter)で公開予定です。

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