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【阪神大賞典2024】阪神芝3000mの特徴と馬場傾向(トラックバイアス)

阪神大賞典の好走傾向=先行有利

阪神大賞典(阪神芝3000m) 過去5年好走馬直線進路

直線平均進路:5.0頭目÷大外平均:9.4頭目=馬群内直線位置:53%
4角平均位置:4.2番手÷出走平均数:12.2頭=馬群内道中位置:34%
好走馬上がり3F平均タイム=36.08秒

天皇賞・春に向けた前哨戦として角の高いレースで、メンバーレベル・メンバーレベル共に高いレースである。実際に天皇賞・春では阪神大賞典組が連対率10.5%/複勝率17.5%。勝ち馬に限ると連対率44.4%/複勝率66.7%と結果が証明している。
好走傾向は直線進路だとバイアスはほとんどなく「内外差無」。脚質はアベレージが馬群の34%で「 先行有利」が顕著である。

コーナー6つのクルクルコース

阪神内回りコースレイアウト

2角を過ぎて向正面に入ってすぐあたりからスタートする芝3000mは内回りコースを使用するため、コーナーを6度回ってゴールを迎える。内回りコースでコーナー角が鋭い上にそのコーナーを6度も経由するとなればコーナーを器用に回れるテクニック、コーナーでもポジションを押し上げられる機動力が求められる。

上がりスピードの重要性

阪神大賞典(阪神芝3000m) 過去5年好走馬直線進路

過去5年の勝ち馬で4頭が上がり最速、唯一勝ち馬が最速ではなかった2021年ですら上がり3位でとにかく上がりのスピードが重要。過去10年で見ても上がり最速が馬券に絡まなかった年がない。
しかしながらその上がりスピードは3着内平均が36.1秒、最速でも35.8秒と長距離戦らしく極端に速いわけではない。スタミナを枯渇させながらも最後で加速ができる馬にターゲットを絞りたい。

当週の馬場傾向

<トラックバイアス>
2019年 土曜:5.2/日曜:5.8
2020年 土曜:3.8/日曜:5.1
2021年 土曜:6.9/日曜:5.8
2022年 土曜:4.3/日曜:4.4
2023年 土曜:4.5/日曜:5.0

※数値はその日の3着内馬がL1Fで内ラチから何頭分離れた場所を走ったかの平均値

開催が進んでいるものの例年の平均値は低く、内外のトラックバイアスは弱い。馬場による影響は少なく、結果はレースの展開によるものが多い。

注目馬

◎サヴォーナ
前走日経新春杯②着だが、道中先行した馬では最先着。距離に関係なく速い上がりを使える脚はこのレースにフィットするだろう。菊花賞は⑤着に敗れたものの、今回のメンバーで近5走内(長期休養を除く)GⅠ⑤着なら優秀な結果と言えるだろう。

テーオーロイヤル
長期休養を経て復帰戦は奮わず実力低下を心配されたもののその後は重賞を連続好走で健在ぶりを発揮している。好走時は常に上がり上位で末脚に長けた馬でこの舞台にも合うだろう。
阪神大賞典は初出走でコース実績がないものの、2年前に阪神で行われた天皇賞・春でも好走しているため阪神内回りの長距離にもフィットできるだろう。

★最終予想はX(旧Twitter)で公開予定です。




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