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意外と知らない単複の落とし穴(?)

はじめに

以前、こちらの記事で初心者向けに馬券の種類を自分なりに解説し、その中で払戻率についても紹介しました。

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現在、馬券の種類ごとに異なる払戻率が設定されており、単勝・複勝の払戻率は最も高く、80%に設定されています。(売上総額から20%を運営が差し引いて、残りを的中者で山分け)

払戻率80%に対して、差し引かれる20%を控除率と呼びますが、この記事ではJRAのHPに倣って払戻率と表記します。

前回の記事では、単勝複勝は払戻率が高いためオススメ!と紹介しましたが、特に、オッズが低くなりがちな複勝馬券においては注意しておきたい点が1つあります。


払い戻しの仕組み

例として、3頭立てのこんなレースがあったとします。払戻率は単勝と同じく80%です。

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人気の中心はA馬、500円分の単勝が売れてオッズは1.6倍。

オッズは総投票数(1,000)×払戻率(80%)÷獲得票数(500)で求めることができます。

人気はB、Cの順に続きます。

仮にC馬が勝った場合、単勝100円買っていた方は800円の払い戻しを受けることができます。残りの200円はJRAの取り分です。

ここで注目したいのがオッズの少数第二位の数字です。このレースの場合は1.6、2.0、8.0ときれいな数字になりました。


こんなレースだったら?

実際のレースでは先ほどのようにきれいなオッズにはなりません。

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こんな感じで投票された場合、オッズは1.19倍、3.71倍、7.09倍となり、それぞれの100円当たりの払戻額は119円、371円、709円となります。

しかし、競馬の払戻しは基本的に10円単位で行われます。(厳密に言えば1円単位ですが、この記事の趣旨とズレるので10円単位としておきます。)

オッズは全て○.○倍と、小数第一位までしかなく、最低投票金額は100円であるため、例えば119円などと言った配当になることはあり得ません。

実際は上記のようなレースでの10円未満の配当に関しては切り捨てされて、以下の画像のような配当になります。

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なんか、損してますね。

3.71倍が3.7倍はともかく、1.19倍が1.1倍になるのは大きいです。

119円の払い戻しを受けられれば80%の払戻率となりますが、110円の払戻では80%の払戻率とはなりません。

実際に受けられる払戻率が以下の通りです。

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80%あった払戻率が、73.86%になってしまいました。

A馬もC馬も切り捨てられる額は同じ9円ですが、A馬はもともとの配当が小さい分、9円の重みが違います。

73.86%、三連単レベルまで払戻率が低下してしまいました。


さいごに

単勝・複勝は払戻率が高いのは事実ですが、人気馬の馬券を購入する際は、こういった落とし穴(?)で思わぬ損をしている可能性があるということを考慮しておきましょう。

単複以外の馬券についても切り捨て処理は同じですが、元々の配当が比較的高い場合が多いため、ここまで大きく影響がでることは少ないです。


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