2024年 第29回NHKマイルカップ(GI)【出走馬全頭診断[1]】

割引あり

2024年5月5日(日)
東京11R 第29回NHKマイルカップ(GI)
芝1600m(Aコース)
発走時刻15:40

2024年春東京開催3週目。
3歳限定のGIで「マイル王者」を決める一戦となる。

若駒としては、2歳の暮れ(2023年12月)に、
2歳牝馬『阪神JF(GI)』
2歳牡馬牝馬混合『朝日杯FS(GI)』
この世代の2歳マイル女王とマイル王者が決定。

例年であれば、
阪神JFの勝ち馬は、 桜花賞(芝1600m)⇒オークス(芝2400m)
朝日杯FSの勝ち馬は、皐月賞(芝2000m)⇒ダービー(芝2400m)
このように「クラシック路線」を歩むために、
NHKマイルカップに進むことは当たり前ではない。

つまり、3歳世代のトップクラスの馬であれば、
2024年5月19日(日)優駿牝馬(オークス)
2024年5月26日(日)東京優駿(日本ダービー)
ここに向かうのが既定路線である。

そのため、3歳世代における【牡馬牝馬のマイル王者】が、NHKマイルカップに揃って出走してくることが珍しいのだ。

3歳世代限定GIとしては、「トップ」の馬とは言い難いこともあり、

NHKマイルカップの馬券売り上げは、
「府中6週連続GI開催」においては最も少なくなるのは致し方ない。

もちろんゴールデンウィークの時期に、家族でレジャーに行く人がほとんどであり、馬券売り上げが凹みことは主催者側も織り込み済みである。

2024年 第29回NHKマイルカップ(GI)出走馬全頭診断

1枠1番 ダノンマッキンリー
【馬主】ダノックス
【生産】ノーザンファーム
【厩舎】藤原英昭(栗東)
【騎手】北村友一
[父]モーリス
[母]ホームカミングクイーン
[母父]Holy Roman Emperor

母ホームカミングクイーンは英1000ギニー(英国イギリスのマイル)のGI勝ち馬で、父モーリスは現役時代に「世界のマイル王」とまで称された日本が誇る世界基準の馬である。GI馬同士の配合ではあるものの、牝系がマイルかマイルよりも短いところへの適性が高く、【スピード寄り】のところがあるため、この馬自身、1600mよりも1400mの方が距離は合う。1400mで3勝しており、その距離であれば重賞級だが、1600mとなると「距離が長い」というのは否定できない。
課題となる距離を克服できるかどうかが焦点になるが、そのあたりは一流厩舎の「藤原英昭厩舎」の腕のみせどころ。今後はスピード能力を磨いてスプリント路線を歩むことになるだろうが、今回は東京芝1600mに対応するため、中間はコース追いに専念。スピード能力を磨く坂路調教ではなく、スタミナ強化を図ってきたところが注目だ。【1枠1番】という最内枠で経済コースを通り、ロスなくせこく回ってくれば、軽視はできない。この調整過程をしてきたことで、まったく無視はできなくなったということ。

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