[重賞展望]スワンSの傾向と平日推奨馬
近3年傾向Pickup
・近2走以内に1600m以上出走馬の期待値が高い(京都開催の直近3年で複勝圏内に好走した9頭中8頭が該当)
・前走の上がり順位が3番手以内の末脚実績馬も走る(該当馬は京都開催の直近3年連続で連対、2019年は該当馬がワンツー)
・芝1600m以上の重賞で連対実績馬も期待値は高い(京都開催の直近3年で4人気以下で複勝圏内に好走した3頭全馬が該当)
・ディープインパクト産駒やハーツクライ産駒、父欧州型などスタミナ指向の強い種牡馬の産駒(京都開催の直近3年で4人気以下で複勝圏内に好走した3頭全馬が該当、合計7頭が馬券に)
総括
3年ぶりに従来の京都競馬場で実施されるスワンS。
京都競馬場で行われた直近3年のスワンSは、複勝圏内に好走した9頭中8頭が、近2走以内に1600m以上の距離に出走していた馬。
また、この傾向に伴い、血統的にも中距離寄りのスタミナ指向に優れたサンデー系種牡馬の産駒、あるいは欧州血統馬の期待値が高い傾向も顕著。
2020年11人気1着カツジは、ディープインパクト産駒。
2019年4人気3着マイスタイルは、ハーツクライ産駒。
2018年8人気3着グァンチャーレは、欧州型ロベルト系スクリーンヒーローの産駒。
尚、前述したカツジ、マイスタイル、グァンチャーレは、全馬が芝1600m以上の重賞レースで連対実績を持っていた馬という共通項も。
以上を踏まえて推奨馬は下記の通り。
推奨馬
ルージュスティリア…前走府中牝馬S(東京芝1800m・G2)7着からの距離短縮ローテ。その前走は3角3番手の先行経験。京都開催の直近3年は距離短縮ローテで前走3角3番手以内の先行経験があった馬が3連連続で複勝圏内に好走。相対的な体力に加えて、1400m重賞にも対応できるスピードを兼ね備えていることもポイントに。父ディープインパクトは京都開催に限らず近年のスワンSで特注系の種牡馬。阪神開催の一昨年、京都開催の2020年も当種牡馬の産駒が勝利。京都開催の近5年の勝ち馬5頭中3頭もディープ産駒。また2代母Wandestaは米国の芝中距離G1レースを3勝した名馬。母方がスタミナ指向の強い牝系であることも当レースへ向けては強調材料。
ウイングレイテスト…前走の京王杯AH(中山芝1600m・G3)が、3角2番手の先行策からクビ差2着に好走。短縮ローテ、先行経験に加えて、1600m以上の重賞で連対実績を持つ馬も期待値の高いレース。京都開催の直近3年で4人気以下で複勝圏内に好走した3頭は全馬が1600m以上の重賞で連対実績を持っていた馬というデータも。父スクリーンヒーローは、当レースに限らず日本の芝1400m重賞では常に期待値の高い欧州型ロベルト系種牡馬。2018年8人気3着グァンチャーレは、距離短縮ローテで前走3角3番手以内の実績に加えて、マイル重賞の勝利実績もあったスクリーンヒーロー産駒。生涯を通じて実に7度、芝1400m重賞で3着以内に好走したかつてのサンカルロもロベルト系シンボリクリスエスの産駒。デビュー以来初の京都芝1400m戦出走ともなる今回は、重賞で結果を残した前走以上のパフォーマンスも。
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