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[重賞展望]シリウスSの傾向と平日推奨馬


近3年傾向Pickup

※中京開催の近3年は割愛

・ダート長距離戦だけに直線の伸びが重要、特に近2走以内に上がり順位5番手以内実績(阪神開催の直近3年で複勝圏内に好走した9頭中7頭が該当、うち5人気以下も5頭)

・芝実績も有効、中でも芝1800m以上の中長距離戦で勝利実績(阪神開催の直近3年で6人気以下で複勝圏内に好走した4頭中3頭が該当)

・父がネオユニヴァース、ハーツクライ、ステイゴールド、もしくは母父マンハッタンカフェなど、芝の中長距離指向が強いサンデー系血統馬が走る(阪神開催の直近3年で5人気以下で複勝圏内に好走した6頭中4頭が該当)

・ゴールドアリュール、キングカメハメハ、シンボリクリスエス等々、日本の王道ダートG1血統馬も毎年走る、特に芝ダート相応でG1勝ち馬を輩出している種牡馬の産駒

総括

過去5年のオールカマーで複勝圏内に好走した15頭は全馬が、近2走以内に上がり順位3番手以内or距離短縮馬という共通項。

起伏が激しく直線には急坂も待ち構える小回りコースの中山芝2200m戦のイメージ通り、基本的にはスタミナ指向の強い傾向が垣間見えるG2競走。

また主流ではない2200m重賞ということもあり、いわゆる非根幹距離重賞に強い父欧州型、父ステイゴールド系、父ハーツクライ系の期待値も水準以上。

過去5年のオールカマーは、当日単勝4番人気以下で複勝圏内に好走した7頭中6頭が、上記の血統条件を満たす馬というデータも。

以上を踏まえて推奨馬は下記の通り。

推奨馬

アイコンテーラー…初のダート戦出走となった前走のBSN賞(新潟ダ1800m)が、上がり順位5番手の末脚で2馬身差の完勝。阪神開催の直近3年は複勝圏内に好走した9頭中7頭が近2走以内に上がり順位5番手以内の末脚の実績を持っていた馬。また、近年の当レースは芝実績馬の期待値も水準以上。阪神開催の直近3年で6人気以下で複勝圏内に好走した4頭中3頭は1800m以上の芝レースで勝利実績を持っていた馬。自身の勝ち鞍5勝中4勝が1800m以上の芝レースであることも今回の競馬へ向けては強調材料。父ドゥラメンテはキングカメハメハ系種牡馬で、現役時代は芝2400mG1の日本ダービーを制覇。阪神開催の直近3年は複勝圏内に好走した9頭中6頭が芝2400mG1勝ち、もしくは産駒が勝利実績を持つ種牡馬を父に持つ馬という共通項も。2017年5人気2着ドラゴンバローズは本馬と同系統で芝2400mG1の日本ダービー勝ち馬キングカメハメハの産駒。臨戦過程的にも血統的にも芝中距離指向が強い当レース向きの典型と言えるキャラクター。

キリンジ…直近5走連続で上がり順位2番手以内の末脚を計測。前走はシリウスSと同距離のダートG1ジャパンダートダービー(大井2000m・G1)で上がり順位2番手の末脚を使って2着に好走。血統構成はキズナ×ルーラーシップ。父も母父もダートより芝の勝ち鞍のほうが上回る種牡馬で、何れも芝2400mG1レースの好走実績馬。芝指向の強いレースだけに、母方が2冠馬エアシャカールを筆頭に、エアデジャヴー、エアソミュール等々、芝中距離重賞の勝ち馬を多数輩出したアイドリームドアドリームの名牝系であることも強調材料。芝指向のスピードが活きるという意味では、地方の砂でダート的なタフ差も問われる前走のジャパンダートダービーよりも適性は合う可能性も高く、ここはデビュー以来最高のパフォーマンスを見せる可能性も十分。

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