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[重賞展望]ジャパンCの傾向と平日推奨馬


近5年傾向Pickup

・基本的には、前走が今秋の芝G1レース出走馬か、今秋以降の芝G2レースで5着以内馬が走る(過去5年で複勝圏内に好走した15頭中14頭が該当)

・前走が今秋の芝G2以上のレースで、上がり順位3番手以内の末脚実績馬も期待値は高い(過去5年で複勝圏内に好走した15頭中9頭が該当)

・近年は、東京芝2400m実績もポイントに、特に東京芝2400mのG1レースで3着以内or同コースの重賞レース勝ち馬(過去5年で複勝圏内に好走した15頭中13頭が該当)

・古馬は重厚なタイプが走る、特に凱旋門賞馬トニービン持ちか、父ステイゴールド系、ハーツクライ系(過去5年で4人気以下で複勝圏内に好走した古馬に該当する22年3着ヴェルトライゼンデは父ステイゴールド系、18年2着キセキはトニービン持ち、16年17年と2年連続好走のシュヴァルグランもトニービン持ちのハーツクライ産駒)

・3歳馬と牝馬はスピード指向、特に父か母父が米国型orキングカメハメハ系(過去5年で3歳馬&牝馬で複勝圏内に好走した6頭全馬が該当)

・父か母父ディープインパクトの血統馬も毎年走る(該当馬は過去5年連続で合計6頭が連対)

・内枠有利も定石(過去5年で複勝圏内に好走した15頭中13頭はひと桁馬番、近年は6番ゲート以内馬が7連勝中、うち5頭は2番ゲート以内馬)

・外国馬は、ダンチヒやキングマンボなど日本の芝に実績のあるスピード指向の強い血を持つ馬や、欧州の芝2000m以下重賞実績、あるいはアメリカ、香港、ドバイなど日本に近い高速芝で実績のある馬(好走馬のモデルにウィジャボード、アルカセット等)

総括

過去5年のジャパンCで複勝圏内に好走した15頭中13頭は、東京芝2400mのG1レースで好走実績(3着以内)、もしくは同コースで重賞勝利実績を持っていた馬。

いわゆる最高水準の根幹距離適性、その才能が要求される一戦。

また、近年のジャパンCは、古馬(特に牡馬)と3歳馬&牝馬で、走る馬のタイプに相違が見られる傾向も顕著。

過去5年の当レースで、当日単勝4人気以下で複勝圏内に好走した古馬に該当する馬は、22年3着ヴェルトライゼンデ、18年2着キセキの2頭。

ヴェルトライゼンデは、タフな欧州血統馬が走る競馬に強いステイゴールド系のドリームジャーニー産駒。母の父は重厚なドイツ競馬のリーディングサイアーAcatenango。

キセキは、母の父に凱旋門賞トニービンを持つルーラーシップ産駒。3000mG1の菊花賞勝ち馬。

一方で、過去5年のジャパンCで3歳馬&牝馬で複勝圏内に好走した5頭は全馬が、父か母父がスピードを補う米国型、もしくはキングカメハメハ系の血統馬。

また、その5頭中3頭は、1600m以下の距離で勝利実績を持っていた馬という共通項。

古馬であれば重厚系、3歳馬&牝馬であれば軽快なタイプが走りやすい傾向も当レースならではの方向性。

以上を踏まえて推奨馬は下記の通り。

推奨馬

タイトルホルダー…前走オールカマー(中山芝2200m・G2)2着からの臨戦過程。過去5年のジャパンCで複勝圏内に好走した15頭中14頭は、前走が今秋の芝G1レース出走or今秋以降の芝G2レースで5着以内馬。血統構成はドゥラメンテ×Motivator。父も母父も重厚な欧州種牡馬。近年の当レースは古馬と牝馬&3歳馬で走るタイプに相違が見られる傾向もポイントに。古馬は血統的にも戦歴的にも重厚なタイプが有利。2019年の勝ち馬で前年も3着に好走したスワーヴリチャードは、ドゥラメンテ同様に凱旋門賞トニービンの血が強調されたハーツクライ産駒。また、古馬は菊花賞や天皇賞春など3000m超G1実績馬も有利。2018年4人気2着キセキは菊花賞馬、2017年の勝ち馬で前年も3着に好走したシュヴァルグランは天皇賞春で3度の3着内好走歴を持つステイヤー。また、そのキセキ、シュヴァルグランは何れもトニービンの血を持つ種牡馬の産駒という共通項も。本馬はトニービンの血を持つドゥラメンテ産駒で菊花賞、天皇賞春の勝ち馬。近年のジャパンCにフィットする古馬の典型。

スターズオンアース…前走ヴィクトリアM(東京芝1600m・G1)3着からの臨戦。血統構成はドゥラメンテ×Smart Strike。近年の当レースは3歳馬or牝馬であればスピード指向の強いタイプが走りやすい傾向が顕著。中でも父か母父がキングカメハメハ系or米国型の血統馬は過去5年で3歳馬&牝馬で複勝圏内に好走した6頭全馬が該当する特注系。本馬は父がキングカメハメハ系、母父が米国型の黄金配合。2018、2020年の勝ち馬で牝馬のアーモンドアイは父がキングカメハメハ系。2021年3着シャフリヤール(3歳)、2020年2着コントレイル(3着)、2019年2着カレンブーケドール(3歳牝馬)は全て母の父が米国型。また、近年の当レースは純粋に東京芝2400m実績馬も有利。中でも当舞台のG1レースで3着以内or同コースの重賞レース勝ち実績を持つ馬は過去5年で合計13頭が馬券に。2022年のオークス(東京芝2400m・G1)勝ち馬であることも今回の競馬へ向けては大きな強調材料。

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