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ターコイズS(G3) [重賞最終見解]

2022年12月17日(土)

中京11R ターコイズS

過去5年のターコイズSで複勝圏内に好走した15頭中8頭は、当日単勝4番人気以下の人気薄。そのうち4頭は9番人気以下の超大穴。

トリッキーと称される中山のマイル重賞に加えて、牝馬限定のハンデ戦ということもあり、そのイメージ通りに波乱度は高い重賞競走。

また、小回りコースのハンデ戦で体力を凌ぎ合う観点から、重厚な欧州血統馬の期待値が高い傾向も当レースならではの方向性。

過去5年のターコイズSで当日単勝4番人気以下で3着以内に好走した8頭は全馬が、父か母父がキングマンボ、ロベルト、グレイソヴリン、サドラーズウェルズ系などの欧州型、もしくは父ステイゴールド系というデータも。

フィアスプライドの前走は、今回と同舞台となる秋風S(中山芝1600m)が上がり最速の末脚で1着。

母父はキングカメハメハの父としても知られる大種牡馬キングマンボ。

昨年4人気1着ミスニューヨーク、18年10人気2着リバティハイツは、何れも近走上がり上位の実績があった父キングマンボ系の血統馬。

半姉ミッドサマーフェアも2013年のターコイズS3着馬。

欧州指向のスタミナ、欧州の差しが決まりやすい当レース向きの1頭。

昨年の勝ち馬ミスニューヨークは今年も出走。

これまで重賞で馬券に絡んだ競馬は全て中山芝という典型的な舞台巧者。

昨年、一昨年と2年連続でアンドラステが2着に好走したように、変則的なコース形状で同じ馬が何度も走る傾向も強いレース。

僅差4着に敗れた前走の京成杯AH(中山芝1600m・G3)は直線の勝負どころで前が壁。

まともなら突き抜けていた可能性も高く、再度の同舞台で牝馬限定の一戦であれば、まず勝ち負けの期待を懸けられる1頭。

ライティアは、前走府中牝馬S(東京芝1800m・G2)からの距離短縮ローテ。

昨年は前走府中牝馬Sが1着2着。一昨年も馬券のポイントになったフェアリーポルカ(9人気3着)が前走府中牝馬S組。

母父シングスピールは欧州の名血サドラーズウェルズ系種牡馬。

17年の当レースは、父サドラーズウェルズ系が2着3着。

前年も3着に走ったデンコウアンジュ(サドラーズウェルズ系メイショウサムソン産駒)は18年も13人気3着と2年連続で好走。

19年の3着馬シゲルピンクダイヤも母父サドラーズウェルズ系。

尚、本馬の半姉リラヴァティも中山マイル重賞の好走実績馬。

ローテーション、血統背景ともに当レース向きのキャラクター。

ウインシャーロットは、父も母父も欧州種牡馬で当レース向きの血統馬。

これまで勝ち星自体は東京競馬場に偏る戦歴も、本質は中山コース向きのロベルト、グレイソヴリンの血が凝縮されたタフなタイプ。

舞台替わりによる懸念は特にありません。

推奨馬

フィアスプライド
ミスニューヨーク
ライティア
ウインシャーロット

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