育成牧場ってなにするの?ちょっとした裏話付き

今こそは存在が多く知られていて、身近とまでは言いませんが
一口クラブの会員は足を踏み入れた事がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

出来るだけ簡単に育成牧場とは何をする場所なのかというのを書かせてもらいます

まずは個人的に大変だった事を書いていこうかなと…

1つ目は牧場から送られてきた1歳馬の馴致ですね
みなさんが知っているような良い牧場から送られてきた馬は馴致されていて手がかからない子が比較的多いのですが
(中でも大変な子はいます)
そうでない少人数で経営されているような牧場からくる馬は大変な子が多かったですね…
皆さまが見ている競馬というのは装鞍して走っているのが当たり前ではあると思うのですが
その装鞍させるのもとても大変な過程の一つで(腹帯を締める過程)飛んで行ってしまう馬もいれば
硬直して動かなくなってしまう子もいたりなど、まあ大変でしたね。本当に大変でした。
やはり馬、動物が好きじゃないと出来ない仕事だなぁというのはこの時に痛感します。
ただ入厩予定馬の父名を事前に聞いた時に頭を抱える事なども多々ありました(笑)
(育成牧場あるあるかもしれない)


まずはその腹帯を締めたり、馬具を付ける段階から馴致がスタートし、ロンジング(ハミを慣れさせる過程)をクリアして
はじめて乗り役をつけた騎乗馴致が始まるような形。
その騎乗馴致ももちろん大変ではあるのですが、書いていくとキリのない所なので省略させていただきます
ただこの過程が育成牧場として一番役割を持てていると感じる瞬間でもありました。
(これでもかなり省略しましたし、この記事の目的である簡単に説明から外れてしまうので…ゆくゆくは記事にするかもしれません)


以上が育成牧場の一つの役割である1歳馬の馴致。


もちろん仕事はそれだけではないので、既にデビューした馬の休養や調整を行うのも大事な仕事です
そんなことは知ってるんだ!と思われる方がほとんどだと思うので、経験者として話せる事を少々
1歳馬の馴致を行い、トレセン(または近郊牧場)に送り出すのが馬が競走馬デビューするまでの流れですが
成績が振るわなかったり、近郊に置いておくには少し時間がかかりそうな時は休養や調整の為に帰ってくるわけです
ただトレセンでひどい扱いを受けたんだろうなぁと、明らかに様子が変わってしまってる馬等もいて
そういう馬を元の状態に戻すのはとても難しいです、手に負えないからと丸投げされてる状況でもあるので…。
結構好きだった厩舎の馬が…ということもあったので、詳細はわからない事の方が多いのですが残念な気持ちになることもありました。


夏場は北海道開催もあり、セールも多かったりでオーナーや調教師先生がいつも以上にいらっしゃる事も多く、常にバタバタしてましたね。
夏場以外でも若手の真面目な調教師先生は月に何度も訪れたり、今となってはきっちり成績を挙げる先生になっていて
やはりそういうところから差がついていくんだろうなというのも感じました。

基本的に事前連絡があるのですが、いきなりの訪問もあって、いつでも見せれる状態にしておくのも仕事の一つでしたね
普段から手をかけているかいないかというのは見ればすぐにわかってしまうものなので。

と、まずはこんなものでしょうか。かなり大事な部分を担っているというのはおわかりいただけたかと思います。


またゆくゆくは個別に記事にしたい内容でもあるので、次回をお楽しみに?

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