中日新聞杯 注目馬

先週から開催が始まった中京競馬場。

芝の状態は、

Aコース(内柵を最内に設置)を使用。第5回中京競馬終了後、コース内柵沿いの傷みが生じた箇所を中心に蹄跡補修作業を実施し、10月中旬にオーバーシードとして洋芝を播種した。その後、肥料散布・薬剤散布・芝刈り等の管理作業を行い、生育促進に努めた。芝の生育は順調で、概ね良好な状態。          ※netkeibaから引用

 先週土曜日に行われた1勝クラス中京芝2000では、2:00.9の勝ちタイムが出ており、ある程度速い時計の出る馬場であると言える。今週も雨の予報は無く、良馬場での開催が見込める。
 基本的には差しが効く馬場で、前有利のトラックバイアスではない。

中京 芝2000の特徴

正面スタンド前の直線やや左、上り坂の途中からのスタートで、コースを1周する。スタートから向こう正面半ばまで緩い上り坂が続く。その後3~4コーナーにかけては緩やかな下り坂。最後の直線は412.5mで、残り340m地点から240m地点にかけて高低差2mの急坂が設けられている。ラスト240mは平坦。  ※netkeibaから引用

 スタンド前、直線の上がり坂の中間からスタートするため、比較的ペースは落ち着きやすい。コーナーも4つまわるため、ハイペースになることはなく、ほぼスローペースになる。
 3〜4コーナーはスパイラルカーブで緩やかな下り坂。後ろの馬はスパイラルカーブで、ペースを上げることができないので、先行馬がそのまま流れにのり決着することが多い。

今回どういう馬を狙えば良いのか

・上り坂の途中からスタートするため、中京2000の経験は必要
・先行してしっかり上がりを出せる
・ある程度速い時計の決着にも対応できる
・ロスなく運べる内枠が理想


以上の点から導き出した注目馬は、、、



◎アドマイヤビルゴ

 武豊専用機と言っても良いくらい、武豊との相性はバッチリで4-1-1-1の成績である。ここ2走は3歳時のように前で競馬しており、勝ち星はないものの成績は安定している。しかし、馬柱を見た時に大敗を喫した、日経新春杯・大阪杯・エプソムCは目につくポイントだ。なぜ大敗したのか少し考察していきたい。

日経新春杯
終始馬場の悪い内を通ったことにより、最後伸びきれず10着に。あの週はRoberto持ちなどタフな馬場に適性がある馬の好走が目立っていた。大外からミスマンマミーアが飛んでくるくらい外が有利のトラックバイアスで参考外。
大阪杯
良馬場が良いこの馬にとって不良馬場は適性外。
適性外の馬場でも走った、コントレイル・グランアレグリアはやはり強かった。舞台設定は合っていただけに良馬場で見たかった。
エプソムC
直線伸びそうなところで、シュリとガロアクリークに進路を塞がれそうになり、早めの判断で内に進路を変えた。結果的にその分がロスになり、最後まで伸びているのにも関わらず7着に。力負けとは言い難い内容である。

敗因は明確で、しっかり力を発揮できていないのがこの3レースである。能力は確かで、得意条件であれば好走する力はある。

この馬の好走パターン
・良馬場で時計の出る馬場
・後傾ラップになった時
・長く脚を使えるので4F戦の持続力勝負は得意

注目したのは、
後傾ラップになった時の成績である。
前傾ラップ 0-0-0-2
後傾ラップ 3-1-1-1

 道中しっかり脚をためれる展開になればしっかり好走している。今回主張する逃げ馬はそこまでおらず、スロー濃厚となればこの馬の得意条件。中京2000は基本的に後傾ラップになると思って良い。良馬場でしっかり速い時計もでる舞台設定で好走する下地は整ったと言える。今回内枠を引いたので、近走からも前目で競馬すると考える。前走から斤量も1キロ減る点も魅力的だ。
 久しぶりに武豊騎手の重賞勝利インタビューを聞きたいと多くの競馬ファンも思っているのではないだろうか。期待したい。




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