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虫にまつわる作品

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虫についての詩・俳句・川柳
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#現代詩

旬杯【俳句】に参加します

こちらの企画に参加します(俳句一句)。 春の句になってしまいましたが、よろしくお願いいた…

ワニ_K
1年前
58

【詩】コガネムシ

昨夜 家の中に 迷い込んだ 緑色のコガネムシが 早朝 少し弱って 床に うずくまっていた…

ワニ_K
2か月前
25

【詩】酷暑

暑さの中 シジミチョウが 庭で 舞っている シジミチョウが こんな風に 踊り狂うように …

ワニ_K
1年前
45

【詩】ナナフシ

ナナフシという虫は 細長い竹に 六本の長い足をつけたような 姿をしていて その姿を 巧み…

ワニ_K
5か月前
28

【詩】いのち

ある日 皿を洗いながら 窓の外を見ると 生まれて間もない ちいさなカマキリが 塀の上で 春の…

ワニ_K
10か月前
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【詩】信号待ち

近所の 横断歩道は 赤信号が 長くて 退屈だから 傍らの 植え込みで動く テントウ虫を …

ワニ_K
1年前
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【詩】羽化以前

ある夏の午後 玄関を出ると 脱皮する前の 翅のないセミが 仰向けに倒れ もがいている肢が 褐色の 回転する円を描いていた 指で助け起こすと 翌朝の羽化に向けて 庭木の方へ歩き始めた 見慣れたセミの抜け殻より大きく ふっくらした体で トコトコ歩く様は どこか滑稽でもあったが まるで見慣れたセミの抜け殻が 動いているようなので 驚いて 笑う余裕などなかった あれから 寒い季節になっても 足下で過ごしている セミたちのことを 思うことがある

【詩】解放

赤トンボを捕まえて 虫籠に入れて 庭に置いたことを忘れて 眠ってしまった   翌朝早く 庭…

ワニ_K
2年前
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【詩】野原

水色の イトトンボは 翅を 閉じたまま ツーッ ツーッと動いて つかまえてごらんと 誘惑…

ワニ_K
1年前
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【詩】伝言

啓蟄の日 カメムシが 家を訪ねてきたので 業者からのハガキに カメムシを乗せて送り 外へ帰し…

ワニ_K
1年前
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家の 囲いの 鉄柵に セミの 抜け殻 こんな所で と 思ううちに 雨に 流れ それから 幾日経っただろう 鉄柵の 抜け殻があった所の 真下に セミが とまり 一匹の アリが ゆっくり 様子を 伺うように その傍らを 通った そのあと セミに 触れると カサリとして 動かなかった

ワニ_K
1年前
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