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救急外来で使いにくい鎮痛剤

前回は救急外来で頻用される鎮痛剤に関して使用上の注意点を含めて紹介しました。

今回は救急外来では使用しにくい鎮痛剤を紹介します。

弱オピオイド

弱オピオイドはトアラセットなどがあります。
副作用や処方方法を考えた時に使用しにくい点がいくつかあります。
副作用には、嘔気や便秘があります。そのため、開始時は少量から開始して徐々に増量し治療量まで増やします。
弱オピオイドは急な退薬で不眠や不安が出現することがあります。
また、適応に関しても慢性疼痛に対する処方となるため3ヶ月以上のフォローの上で使用する鎮痛剤となります。
上記の点より救急外来では処方しにくい鎮痛剤です。

プレガバリン

プレガバリンも副作用と使用法の観点から救急外来では処方しにくい薬剤です。
副作用として有名なのはめまいや眠気です。また、使用を中止する際に漸減終了が推奨されています。急な中止は下痢や嘔吐などの腹部症状や不眠などの神経症状が出現する可能性があります。
副作用や漸減終了のフォローがしにくい救急外来では使用しにくい薬剤です。

次回は痛みの生理学的な部分や各薬剤の薬理学的な作用に関してまとめます。



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