見出し画像

【停職処分】保護費支給ミスを隠ぺいし書類廃棄や虚偽報告も/札幌市西区役所20代男性職員

札幌市西区役所で生活保護の不適切な事務処理が判明しました。将来があったであろう20代の若手職員による残念な事案です。

記事の要約

  • 札幌市西区役所の20代男性CWによる不適切処理

  • 6世帯に対して合計51万4165円を過少支給

  • 2世帯に対して合計77万7636円を過大支給

  • 1世帯に対して43万7301円を過大返還

  • 保護費の私費立替、書類廃棄、虚偽記録の作成も

どのような人物だったのか

記事には「この職員は複雑で難しい事務処理を後回しにする傾向があり、上司に報告や相談をできず虚偽の報告をしていたほか、未処理の書類を定められた場所で保管する組織的なルールも守っていませんでした。」と同市が話したと記載されています。

上司への報告・相談や、組織での決まり事を守ることができない人物だったのでしょうか。これだけ読むと自己管理能力や責任感が低いのだと想像できます。

一方で「生活保護業務を担当していた2021年3月から2023年4月の約2年間」「この職員が担当していた288の全世帯を調査」との記載も。

実は、社会福祉法には【被生活保護世帯80世帯につきケースワーカーを1人配置しなければならない】という規則があるのですが、この男性職員の場合はどうでしょうか。在籍していた約2年間で288世帯を担当…?

もしかすると頻繁な担当変更があって、半期に70世帯ずつ担当した結果、合計288世帯になったのかもしれません。しかし、これが1年で144世帯ずつ担当していたのだとすると…一概に、彼を批判しない方が良いのかもしれません。

これを教訓に

ケースワーカーは生活保護の現業員であり専門家でもあります。生活保護を利用する方へ不利益が生じないよう、最前線で業務にあたっていることを私自身も改めて肝に銘じました。

またミスをすることは誰にでもあります。だからこそ、上司に報告して情報共有する、組織で対応して解決することが大切。一人で悩んでも仕方ありません。単独では能力不足だったからこそミスが生じたのであれば、これを解決するには他人の力を借りる他にないのです。

生活保護の現場に限らず大切なことですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?