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2023年7月発売の気になる本たち

7月10日発売分


DOJIN文庫 40℃超えの日本列島でヒトは生きていけるのか
著:永島 計

夏が暑いのは当たり前。しかし、体温以上の「命に関わる危険な暑さ」が続くと、人体は対応していけるのだろうか。本書では、身近であるにもかかわらず、十分に理解できているとは言い難い「人間の体温調節」のしくみに焦点を当てる。体温はどのように決まっているのか、カラダを冷やすしくみ、温度の感じ方、ヒト以外の動物の暑さ対策、熱中症はなぜ発症するのか、運動と体温の関係など、さまざまな側面からその精緻なメカニズムを解き明かす。暑い夏を乗り切る知恵が得られる1冊。

e-hon 商品紹介ページ(単行本)より

7月19日発売分

ハヤカワepi文庫 クララとお日さま 著:カズオ・イシグロ

知的生きかた文庫 世界一ラクな「体の使い方」ですべてが叶う 
著:青木紀和

体によけいな力を入れていませんか? 肩こり、腰痛などの体の不調だけでなく、不眠やあがり症などの心の不調も、よけいな力が入ったままの「体の使い方」のせい。本書で説明するアレクサンダー・テクニークは、世界中の著名なアーティストや俳優、ダンサーなどから支持されてきた、世界一ラクな「体の使い方」。心身の無意識の緊張に気づき、それをやめて心と体をラクにすることで、さまざまな不調が解消されるだけでなく、姿勢や見た目もよくなります。さらには、表情は明るく、声も通り、集中力も高まって、さまざまな場面で自分本来の実力を発揮できるうれしい効果も!まずは、「ふぅー」とため息をはいてみてください。するとよけいな力が抜けて、心も体もラクに自由に美しくととのっていきます。運動や難しいトレーニングは一切なし。普段の動作をちょっと意識するだけで驚くほど効果があるメソッド満載の一冊です。

e-hon 商品紹介ページよ

7月23日発売分

角川文庫 サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する 著:梯 久美子 

https://amzn.to/3D9WQD0

その島は、歴史の狭間に漂っていた。近現代史の縮図を征く珠玉の紀行ルポ!かつて、この国には国境線観光があった。樺太/サハリン、旧名サガレン。何度も国境線が引き直された島を宮沢賢治ら多くの文人が旅した。文学、歴史、鉄道、そして作家の業。全てを盛り込んだ新たな紀行作品

e-hon 商品紹介ページより

7月26日発売分

文芸春秋 イラク水滸伝 著:高野 秀行

権力に抗うアウトローや迫害されたマイノリティが逃げ込む謎の巨大湿地帯〈アフワール〉---そこは馬もラクダも戦車も使えず、巨大な軍勢は入れず、境界線もなく、迷路のように水路が入り組み、方角すらわからない地。中国四大奇書『水滸伝』は、悪政がはびこる宋代に町を追われた豪傑たちが湿地帯に集結し政府軍と戦う物語だが、世界史上には、このようなレジスタンス的な、あるいはアナーキー的な湿地帯がいくつも存在する。ベトナム戦争時のメコンデルタ、イタリアのベニス、ルーマニアのドナウデルタ……イラクの湿地帯はその中でも最古にして、“現代最後のカオス”だ。・謎の古代宗教を信奉する“絶対平和主義”のマンダ教徒たち・フセイン軍に激しく抵抗した「湿地の王」、コミュニストの戦い・水牛と共に生きる被差別民マアダンの「持続可能な」環境保全の叡智・妻が二人いる訳とは?衝撃の民族誌的奇習「ゲッサ・ブ・ゲッサ」・“くさや汁”のようなアフワールのソウルフード「マスムータ」 ・イスラム文化を逸脱した自由奔放なマーシュアラブ布をめぐる謎……etc想像をはるかに超えた“混沌と迷走”の旅が、今ここに始まる--中東情勢の裏側と第一級の民族誌的記録が凝縮された圧巻のノンフィクション大作、ついに誕生!

e-hon 商品紹介ページより

幻冬舎新書 分断を乗り越えるためのイスラム入門 著:内藤 正典

21世紀に入り欧米諸国にとって最大の脅威はイスラム勢力だった。だが、欧米がイスラムを理解せず、自分たちの価値観を押しつけようとしたことが、対立をより深刻にしたのは否めない。1400年前に誕生し、いまだに「生きる知恵の体系」として力を持ち、信者を増やし続ける宗教・イスラム。その教えの強さはどこにあるのか。暴力的・自由がない・人権を認めない等、欧米が抱くイメージはなぜ生まれ、どこが間違っているのか。世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代の、必須教養としてのイスラム入門。

e-hon 書籍紹介ページより

幻冬舎新書 関東大震災 その100年の呪縛 著:畑中 彰宏

東京の都市化・近代化を進めたといわれる関東大震災(大正12年/1923年)は、実は人々に過去への郷愁や土地への愛着を呼び起こす契機となった。民俗学や民藝運動の誕生、民謡や盆踊りの復興は震災がきっかけだ。その保守的な情動は大衆ナショナリズムを生み、戦争へ続く軍国主義に結びつく。また大震災の経験は、合理的な対策に向かわず、自然災害への無力感を〈精神の復興〉にすりかえる最初の例となった。日本の災害時につきまとう諦念と土着回帰。気鋭の民俗学者が100年の歴史とともにその精神に迫る。

e-hon 書籍紹介ページより