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2023年10月発売の気になる本たち
10月6日発売分
源氏物語 ① 角田光代 河出文庫
日本文学最大の傑作を、小説としての魅力を余すことなく現代に甦えらせた角田源氏。輝く皇子として誕生した光源氏が、数多くの恋と波瀾に満ちた運命に動かされてゆく。「桐壺」から「末摘花」までを収録。
伊勢物語 川上弘美 河出文庫
和歌の名手として名高い在原業平(と思われる「男」)を主人公に、恋と友情、別離、人生が描かれる名作『伊勢物語』。作家・川上弘美による新訳で、125段の恋物語が現代に蘇る!
10月10日発売分
歩けば、調う 人生を豊かにする「脳と体の休め方」 川野泰周 青春文庫
10月12日発売分
『論語』の新しい愉しみ方 安田 登 祥伝社黄金文庫
10月13日発売分
訂正する力 東 浩紀 朝日新書
ひとは誤ったことを訂正しながら生きていく。 哲学の魅力を支える「時事」「理論」「実存」の三つの視点から、 現代日本で「誤る」こと、「訂正」することの意味を問い、 この国の自画像をアップデートする。
10月20日発売分
笑いのある世界に生まれたということ 中野信子 兼近大樹 講談社+α新書
「僕にとってお笑いは、人に好きになってもらい、かつ自分を好きでいるための処世術なんです」(EXIT兼近大樹)「笑いがない世界では、私たちは生き延びていくことさえ難しい」(中野信子)なぜ人間だけがお金を払ってまで笑うのか? 「いじり」と「いじめ」はどこが違うのか? 笑いとリテラシーはどう関係しているのか? 「地アタマが良い」とはどういうことか?「なぜ、私たちは笑いを必要とするのか」を大テーマにくり広げられる異色対談。兼近さんが見た、お笑い界のレジェンドたちがくり出すテクニックは、人間の奥底にある心理を刺激する方法だと中野さんは言います。お笑い芸人のコミュニケーション力や、芸人が「おいしい」と思う状況、上手なリアクションを理解すれば、仕事はもちろん人間関係を豊かにしてくれることでしょう。
越境 東山 彰良 集英社文庫
旅とテキーラを愛する小説家による、世界と自分の境界を巡る旅。--越境とは「境界線を越える」という意味だろう。それは国境にかぎった話ではない。わたしたちのまわりには、いくつもの境界線がある。初めて小説を書いたとき、わたしはそんな境界線のひとつを踏み越えた。願わくは、このエッセイ集があなたにとって境界線を跨ぎ越すきっかけとなりますように。
10月24日発売分
きれいな気分、軽い感情。 銀色夏生 角川文庫
どの瞬間も、私たちはその時だけしか知りえない今を経験している今日考えた明るさと暗さの配分がそのまま明日に適応されるとしたら、明日のために明るいことを考えていたいと思う。反省も解明も悪いことではないけど、それほど長く考え込むべきではない。
10月25日発売分
小林秀雄の謎を解く 苅部 直 新潮文庫
代表作『本居宣長』へと至る、大いなる「思考の冒険」とは? 気楽な随筆に見えた雑誌連載『考へるヒント』は、実は徳川思想史探究の跳躍板だった。モーツァルトやベルクソンを論じていた批評家が、伊藤仁斎や荻生徂徠らに傾倒したのはなぜか。その過程で突き当たった「歴史の穴」とは。ベストセラーを読み直し、人間の知の根源をも探る試みであったことを明らかにする、超刺激的論考。