見出し画像

life

何が起こったのかわからないまま春は過ぎ去り、命の危機を感じるほどの夏を超え、すっかり季節は変わってしまう。
衣替えすらうまくできずに、季節に置いてゆかれた気持ちになって泣き出しそうになる。

つくづく、予測していなかったことの連続だった。
「当たり前」だと思っていたことが次々と覆されていく。
それでも時間は平等に流れて今が過去になるということだけは、普遍だ。

時代の流れがあまりに早すぎて、どんなに目を凝らしても私には追い付くことができない。
本当はもっとしなやかでいたい。うまくはいかない。
それでも私は、泣き出しそうなこの気持ちを大切に握りしめている。

あの夢のかけらかのように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?