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自問自答ファッション講座を受けた話

3月18日、世界一幸せだったのは私に違いない。
そう言えるほどよかった、楽しかった。
やっと受けることが出来た。秋谷麻美さんの、『自問自答ファッション講座』!どれほどこの日を待ったことか!!

私の拙い説明では、とても伝えきれないけれど……。
その人だけのキーワードやコンセプトを決めて、服を制服化しましょうという講座。
きっと誰しもが経験していると思う。
・服の枚数は沢山あるのに着たい服がない。
・好きで買ったはずなのに、全身をコーディネートしても何だかしっくりこない。
・結構厳選して買ってるつもりなのに、着ていても気分が上がらない。
私は3番目。1番目、2番目を経験した後にごっそりと枚数を減らし、今は過去最高に少ない服で暮らしている。

けれど、それでももやもやが消えないのだ。
今までにない位服は少ないのに、それでも尚着ていないスカートや、一定の時期にしか登場しない服がある。アウターの類は良いとしても、私にこれだけの服って果たして必要なのだろうか。
しかも自分に似合うはずの、好きなテイストの服しかないはずなのに、何だかもっさりしていてちゃんと似合ってる気がしない。つまらない。だからテンションもそこまで上がらない。
私の身体の造形の問題はさておき、これではまた断捨離→新しく買うというループに入ってしまう。何とかしたい。
そんな時、Twitterのタイムラインにたまたま流れてきた女性のツイートで、秋谷さんの事を知った。
いくつも記事を読んだけれど、私の心にぐっさり刺さったのはやはりこの記事。

こ、この人だーー!!!この人に頼ろう!!!!
私も気持ちの上がる私服の制服化をするんだ!!!!

服はほぼユニクロでしか買えないという悲しい田舎住まいの私でも可能なオンラインの講座を選択し、申し込みから数ヶ月。ついにこの日がやって来た。

このコロナ禍の中、既に何度もzoomに触れている。
大した抵抗感もなく、招待メールのURLにアクセスし、秋谷さんと初対面。
Twitterやメール、noteの記事からも伝わってはいたけれど、本当に明るくて優しそうな人柄がにじみ出ている秋谷さん。
常日頃、多くの患者さん達と話したり聞いたり、時には聞いてもらっている私が言う。秋谷さんは傾聴力がとても高い人だ。聴く力って、誰にでも備わっているようで実は才能なのだ。「聞く」のと「聴く」ではまるで違う。
「聞く」だけでは話し手の一方通行だけれど、「聴く」ことによって話し手側自身が気付かなかった本音を引き出したり、こんがらがった思考を整理して言語化に結び付けることが出来るのだ。その体験をする機会を頂けて、私は本当に幸せ者。

講座の内容に関しては心に秘めておきたいので、印象に残った事をほんの少しだけ書く。

医療・介護従事者ならおなじみのマズローの欲求五段階説。これになぞらえた図に沿って、服をどのように捉えているかを確認した。
まさかファッションの講座でこの図を目にするとは……。
こうして図式化されると、自分が常日頃どういう目線で着る物を選んで買っているのかがよく分かる。
別に他者からの賞賛は求めていない。
着心地が良くて車通勤の邪魔にならなくて、病院という職場にそれなりに馴染んでいる服であれば。

ああっ、こんな感覚で選んでたら、そりゃどの服着てもテンションが上がらんわけだわ!!納得!!!

ここで改めて述べると、私の好みはジャケットにカットソーやニット、パンツを合わせるという、別にメンズでも何ら違和感のないもの。女性性を前面に出す必要性は感じていないけれど、別にスカートが嫌いなわけではない。ただしロングスカートに限る。広がりのあるギャザーたっぷりの物は鬼門。
もしちょっと女性らしさを足したければ……アクセサリーの一つもつければいいのだろうけれど、仕事柄それも難しいし肌に布以外の物が触れている感覚があまり馴染みがない。色で柔らかい印象が出せたら御の字くらいに思っている。
何せ顔が「私は真面目です!」って造形なので。服装までガチガチの黒スーツとか銀縁眼鏡だと怖い女という印象を与えてしまうのだ。
黒は若い頃は大好きで着ていたのだけれど、今は入浴介助の時の黒Tシャツ、黒ジャージに身を包んだだけでテンションが下がる。いや落ちる。
色もそうだが、Tシャツにジャージ。この組み合わせがもう駄目。多分色を変えても駄目。自分が望む姿にきっと一番遠い所にある。
誤解のないように言うと、ジャージがめちゃくちゃ似合う人は確かに存在する。私が全く似合わない、丸首の黒Tシャツをさらっとナチュラルに着こなす人も存在する。しかもかなりの数。

「スポーティーが似合う人はスポーツが好きな人です」

秋谷さんが後で仰ったこの言葉に激しく同意である。
私は毎日ストレッチだの筋トレだの、何かしら家の中で体を動かすようにはしているけれど、皆で楽しく飛んだり跳ねたり回ったりだとか、投げたり打ったりは大の苦手なのである。出来る事ならもう死ぬまでやりたくない。
スポーツに適した服装が似合うのは、確かにそれが好きな人なのだろうなと思う。求めているものだから、自然に似合うようになるのだ、きっと。

講座全体を通して、ファッションというものにフォーカスして……というより、パーソナルな部分に切り込んだ印象が強い。

自分がどう在ろうとしているのか。
自分がどう在りたいと思っているのか。
好きなものはなにか。
言葉達にどんな印象を持つのか。

沢山、本当に沢山お話しさせて頂く中で、自分だけでは気付き得なかった事がいくつも見えてきた。
自分がまた趣味を再開したいと本心から願っていること(まさか秋谷さんと二次創作の話が出来るなんて)。
可愛い女になりたいわけではないこと(ガーリーという言葉へのこれじゃない感が凄かった)。
娯楽を満喫出来ていないこと(もっと映画も本も吸収していきたい)。
自分の音楽の好みって本当に早い段階で固まってたんだということ(安全地帯との出会いは小学生の時)。
自分のモチーフやトレードマークが全く分からないこと(30年一緒にいる眼鏡しか浮かばなかった。多分今のが5代目)。

他にもお話したことは沢山あって、でもそれらは私だけの宝物にしておく。

一つ言わせて頂くとすれば、もうすんごい褒めてもらえた。自己肯定感がこれでもかというくらい上がった。自分ではそこまで真摯に生きてきてなかったなあと思っていたけど、これまでやって来たことを沢山褒めてもらえて最高に嬉しく、「自分の選んだ道は間違ってなかったのだな……」と思えた。

今日で連休が終わり、明日から早速早朝出勤な訳だけど、心は軽い。

だってレポートというお楽しみがあるので!!
講座の後にね、私だけのレポートを頂戴出来るのですよ!!!
これがもう、私凄く凄く楽しみで!!!!

明日は入浴介助だけど、一番テンション下がる黒ずくめスタイルだけど、それでもいい。これから私の制服化は更に進化していくんだから。

あまりにハイになり過ぎて、早速衣類を全て収納する為にメタルラックを買いそうになったり手持ちの服を処分しようとしてしまったけれど、ここは心を落ち着ける時だと思い直して、今に至る。
何でもかんでも道具から入ってしまうのは私の悪い癖。いけないいけない。


秋谷さん、今回は本当にありがとうございました。
世の中がこんな時でもなければ、きっとお会いすることはなかったのだろうな……と、ご縁に感謝しています。
また直接お会いできれば嬉しいなと思っています。
Twitterでも繋がれて、本当に光栄です!
これからもよろしくお願いします。


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