効果的なギター練習とは何か。割と本気で考えてみた。
今回はそんなお話です。2023年現在では、ギター練習の為に様々な情報で溢れてます。その中から「自分に合う方法」を探し出すのは至難の業ですね。中には悪意に満ちている情報を流して誘導しようとする輩もいますし。なので今回は私個人として、比較的誰でも出来て(誰でも上手くなるとは言ってない)効果が見込めるであろう方法をシェアします。
最初に結論から言いますけど…
「自分のプレイを録音、録画すること」です。
いやそれやってるよって言いたくなる方もいるとは思いますが、じゃあ何故自分のプレイを記録するのか。これは「自分を客観的に見る」ですね。何故客観的に見る必要があるのか? ここは弾いてる時は客観的に見れない、分析出来ない。悪い所良い所に気付けないetc…だと思ってます。
正直、記録するだけならスマホ一つで完結しますから今回機材の話は置いておいて、自分のプレイを記録するメリット、デメリットを考えてみました。
まずメリットから…
•自分と自分を比較するので成長が感じられやすい。
•プレイ中には気付けない点に気付ける。
•自分の課題と長所を見つけることが出来る。
他にもあるとは思いますがとりあえずこの辺りですかね。特に最後の「長所に気づく」点は非常に重要だと思ってて、人間は自他問わず至らない所やマイナスな所に目が行きがちな生物です。課題を見つけるという点では良いですけど、自分が出来てる所、悪く無い所に気付けるのも同じくらい重要だと考えてます。自分に甘くて良いという話ではなく、良い悪い素直に認めましょう、自分の勝てるフィールドを見つけましょうって話です。
ではデメリットです。
•自分のプレイや音が思った以上に下手で落胆する。
•音質や映像を追求するならやはりそこそこの機材は必要になる。
•やっぱりなんだかんだで面倒。
私も一番最初に自撮りした時はもう…「ああ、やっぱり下手だなぁ。なんかギターに時間使うなら別の事に使った方が」って思いましたね。というか今でも思いますよ。成長して無いなぁ…なにやってきたんだろって。
そういう時こそ頑張って自分の良い所、出来てる所を探しては見るんですけどね。
それにやっぱりスマホで撮影するにしても私のような面倒くさがりは面倒だなって思います。スマホを三脚にセットして、カメラ開いて、ビデオ設定にして…
毎回やるのはやっぱり面倒です。まぁそこを乗り越えた先のメリットが明確だから出来るんですけどね。
こんな感じでしょうかね。毎回ではなく一週間に一回とかで良いと思いますけどね。同じ機材を同じセッティングでやって自分の状態も日頃から整えておく必要がありますね。
私のやり方は…
•動画を撮ってからその時、1日後に見て、良い点と悪い点をノートまたはメモ帳に書き出す(書き出さないとすぐ忘れてしまうので)
↓
良い点はともかく、悪い点に対しての解決策、改善法をそれぞれに書き足す。
(例:早いフレーズの時に指や右手がバタついたり無駄な動きが多い→力が入りすぎてる、フォームが悪い等)
↓
その中で「今の自分に出来そうな事、少し頑張れば出来そうな事」を数個ピックアップする。(私は2.3点ピックアップしてます)
↓
それを意識しながら弾いて一週間後にまた自撮りする。
こんな流れでやってます。一週間後に克服出来ればいう事ないんですけど、出来なかった場合は続けることもありますし、「今の自分には早かったな」といったん保留する場合もあります。そもそも自分の中に全くない事は出来なくて当たり前だと思ってまして、一、二週間で克服出来たら万々歳だと思ってますね。
マインド的な話になりますが、やっぱり上手い人達に共通する点の一つとして「練習だと思ってない」という考え方があると思ってます。
例えばゲームや読書など、気づいたら時間がかなり経っていたって経験あると思います。その人達の場合、それがギターだったんだと思います。だからまず「楽しむ」って感情が物凄く大事なんですよね。
あとは「これだけ練習したんだから弾けないとおかしい」って自分に期待しない。明石家さんまさんじゃないけど、努力って何処かで自分に期待してる、練習に見返りを求めてるんだと思います。悪い事じゃないんですけど、それの感情、考えが過ぎるとこんなに練習したのに!って思ってしまいますからね。少なくとも私は良い意味でも悪い意味でも自分には期待してないです。ちゃんと現実、結果だけ見てます。
楽しいって気持ちに関しても、私は正直ギターを弾いてて楽しいと思ったことがなくて、出来ないことが多すぎたり弾けるようになりたい曲がいっぱいあるから一喜一憂したくないという気持ちと「楽しむ」が「楽しまないと」に変わるとそれが大きなストレスになるからですね。楽しいよりも上手くなりたい、ならなきゃって気持ちや考えが大きいのだと思います。良くないだろうなとは思ってますが。
私個人としての考えをまとめると…
「動画を一定の周期で撮って、その自分の結果をちゃんと見る。現実を受け止める」
で、ここが一番重要、というかこれが出来なかったら絶対に上達しないと断言できる事…
「その方法を始める、続ける、継続する」
結局ここなんだと思ってます。どんなに効果的で自分に合った練習方法でもやってみて続けなければ意味がありませんので。
やっぱりギターって難しいですし、少なくとも私はギターをあまり楽しめないので才能や素質は全くないと思ってますが、この方法をバカになって続けて少しはマシになったかな…?って所まで来れた気がしてます。最初クロマチックの運指練習をBPM60の8分さえ弾けなかった人間が今はなんとかBPM120の16分まで付いていけるようになりましたからね。上を見ればキリがないですけど、やっぱり上手くなりたいですから。
なので「少しでもやってみようか」と思った時がその時です。多分これを見てくださってるあなたは私よりもギターの素質はあると思うので、続けてみてください。応援してます。
私はギター講師ではないし、ギターを生業としている人間ではありませんが、そんな私でも何かしら一つ届けられるものがあるのではないかと思い、かなり主観的ですが今回の記事を綴ってみました。
長々とありがとうございました。