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医師国家試験レポート&映像授業レビュー

割引あり

普段はオリジナリティのある記事を心がけているのですが、今回は記憶が鮮明なうちに国家試験の話を書きたいと思います。

同様の記事やブログも沢山ありそうですが、令和ウルトラ最新版ということで。

MEC、Qアシ、medu4は自腹と大学購入の関係でほとんどの講座が見られるため、かなり詳細なレビューもしています。



国試の仕組み

私は6年生になるまで国試の細かいルールを知りませんでした。ただ把握していないとこの先の文章が分かりにくいので、簡単に国試の仕組みを解説します。

医師国家試験では1日目にABCブロック、2日目にDEFブロックを解きます。

このうちBブロックとEブロックは必修ブロックです。それぞれ50問あり、前半の25問は1点、後半の25問は3点です。
つまりBブロックもEブロックも各100点なので、必修は計200点満点になります。

必修は絶対評価で、足切りとして使われます。合格点である8割(=160点)以上の得点がない場合、即不合格になります。逆に160点と200点の間では、合否への有利不利は一切ありません。

もう一つの足切りとして禁忌肢があります。病気に対して著しく逆効果になったり、明らかに倫理的に間違った選択肢が毎年10問ちょっと禁忌肢として設定されます。禁忌肢を一定以上(だいたい4問前後)選択すると、その時点で不合格になります。

「各論/総論」は全て1点で、75問×4ブロックで計300点満点です。医道審議会は医師国家試験の合格者を約9割にする方針なので、必修落ちと禁忌落ちを含めて1割程度が落ちるような点数が「各論/総論」の合格基準になります。

つまり各論と総論は相対評価で、必修・禁忌落ちが多ければその分「各論/総論」の合格基準は緩くなります。近年は必修・禁忌落ちが少ないので、ほぼ下1割が落ちるような点数がそのまま「各論/総論」の合格点になっています。


国試までの半年

~9月

それぞれの大学で試験との闘いはあるものの、留年が決まるようなこともなく、基本的にはマッチングに追われることになります。

ただ空いている時間はみんな映像授業を進めていて、世はまさに「総コソ勉時代」です。

映像授業の進捗は本当に人による印象。いわゆるトップ層はマッチングの筆記試験に対応するため、7月を目安にメジャー科は終わらせて、QBにも着手しています。

私は8月頭の時点で「メジャー2割」「小児科」「公衆衛生」「マイナー科7割」くらいは映像授業1週目も見ていない状態でした。全体でいうと7割くらいの進捗でしょうか。一度見た講義も忘れている部分は多く、あまり褒められた状況ではないと思います。

後半にまとめますが、夏メックは普通に国試に落ちるレベルです。大学に強制されて受けたのであまり真面目に解いていませんが、それを差し引いても下位20%は確実です。

正真正銘の低空飛行ではありますが、国試に落ちるのは下位10%ですから、まだ致命的とまでは言えない感じです。


10月

卒試シーズンになり、勉強が本格化してきました。飲みや部活関係のイベントに顔を出す人は急速に減り、大学の自習室や勉強部屋に籠る人も増えます。生き残りをかけた戦いの始まりです。

学習状況としては卒業試験もあるため、ほとんどの人は映像授業の1周目は終わっています。ただ半分くらいの人はマイナー科に関しては「一応見はした」という状態で、超基礎的な問題でもマイナー科であれば得点率は高くありません。

私自身も辛うじて映像授業を”ほぼ”1周し、自信がない分野だけ超速で2周目をみた状態で卒試に臨んでいます。

10月末になるとぼちぼち卒試も終わり、マッチングの発表結果の発表もあります。発表当日はサイトに繋がらなかったり、マッチした病院の報告で、リアルもネットもお祭り状態でした。Twitterにも活気が戻っています。

↑集中アクセスでバグっているマッチング協議会のホームページ


11月

卒試とマッチングを無事に通過した人は、常に目の前にハードルがある状態から解放され、めちゃくちゃ遊ぶ「ザ・中だるみ」の月です。

インスタは旅行にいった報告で溢れ、飲み会も復活します。

私の大学だけかと思っていましたが、どうも昔から「ノー勉バー」なんて言われているらしく、卒試後の中だるみは6年生の恒例行事なようです。


12月

流石に国試まで2ヶ月となり、焦り始めます。直前講座の案内や模試の日程がクラスLINEに流れ、時間的に余裕がないことに気が付きます。完全に受験期の到来です。

このころから周囲を見る余裕もなくなり、Twitterもあまり見なくなったので、一般的な話は出来ません。私個人の経験を紹介します。

まず見てもらいたいのは、ほずみんが113回受験生向けに12月15日に上げた動画です。

要約すると「12月中旬から出来ることは限られてる」という内容です。この動画を10月に見ていて、「各分野の知識を深めるタイムリミット」として12月中旬を設定していました。ちょうど12月中旬に冬メックがあったので、そこで成果を確認できるという完璧な計画です。


……では実際どうなったかというと、11月は遊び惚けていたので、「知識を深める」どころではありませんでした笑

まず中毒、麻酔、放射線、加齢老年学は全く勉強しておらず、必修対策も何一つしていませんでした。さらにメジャー科の復習も半分くらいです。

実際のMEC模試は「めちゃくちゃ悪いけどギリギリ受かるかな」くらいの偏差値でした。完全にボーダーです。少しでも成績が落ちるとアウト。

「2-3月のQOLや引っ越しなどの手続きを進めるため、ボーダーで受かりたくない。下振れも考慮して偏差値50くらいで受かりたい」という目標で勉強していたので、普通に病んでます。

計画性がないのは昔からで、こういった状況には慣れているのが不幸中の幸いでした。計画途中で力尽きても実力が最大化されるように、ここからは厳密に優先順位を意識して勉強していました。

実際の優先順位ですが、まず過去問3年分を完璧にしました。

医師国家試験界隈で影響力のあるMECのDr.孝志郎とmedu4のほずみんが口を揃えて「国試3年分は必須」と言っていたので、もはや実際に過去問から多く出題されるかではなく、出題された場合にみんなが取れて著しく不利になるという恐怖があったからです。

過去問3年分は予備校の解説動画を利用し、誤答選択肢や初出の単語も含めて「知らないことは何もない」という100%完璧な状態を目指し、Ankiで延々と周回しました。「橈骨神経障害が出題されていれば尺骨神経障害と正中神経障害も勉強する」という感じで、周辺知識も覚えています。

当初は1週間くらいで終わるかと思っていたものの、実際には「過去問3年分完璧作戦」は予想を遥かに超えた負担で、2週間以上かかりました。

問題を解くのは1.5日くらいで終わりますが、medu4を例にすると「116回全問解説動画」は18時間と産婦人科以上のボリュームがあります。作ったAnkiを随時回しながら進めると、1年分に4日以上必要でした。

「国試過去問」のAnkiはカードだけで1500枚以上あり、毎日数百枚ずつ復習を迫ってきます。3年分とはいえ、残り時間を考えると過去問にかなりウェイトを置いた形になりますが、結果的にはやって良かったと思います。

余談ですが、このAnkiデッキは国試まで毎日最優先でこなしていました。その為勉強をしていて「国試までに絶対覚えたい」というものがあれば、過去問以外もこのデッキにぶち込んで勉強しました。


1月

過去問はギリギリ年内に片が付いたので、急いで中毒麻酔などまだ見ていない科目を見始め、1月上旬、大体見終わったタイミングで最後の模試テコ4がありました。

テコ4は冬メックから少し成績が上がり、「低空飛行だけど落ちはしないかな」という感じになっています。

ここからはメンタルも持ち直しました。MECのサマライズを途中まで見ていたので、「究極MAP→サマライズ→Anki」という感じでメジャー科なら1日1科目、マイナー科なら2科目程度で総復習をしました。1日1教科といっても、「メジャー/小児/産婦/公衆衛生」だけで13教科、マイナー科7科目もあるので、これでほぼ1月いっぱいかかりました。


2月

最後の数日は究極MAPを回しながら、自信がない科のQB一周目問題を解いていました。せっかく高額で買ったQBをほとんど使っていなかったので、元を取ろうと頑張った感じです。

知っている疾患でも問題が解けるとは限らないので、アウトプットの大切さを痛感しました。もう一週間あったら、全てのQB1周目問題を解いて、本番はより高得点を狙えたと思います。


試験当日

当日は近くのホテルが取れなかったので、Ankiを回しながら電車で行きました。お祭り騒ぎのような状況を思い描いていましたが、1つの会場にいるのは高々2000人程度なので、特に電車が混むなんてこともありません。

国試の注意事項に「公共交通機関で来い」と書いてありますが、東京だと渋滞の方が怖いので、言われなくてもみんな電車で来ていましたと思います。それでも人身事故なんかは怖いので、会場が家から通える距離でもホテルを取っている人は多かったです。

会場の駅と入口前には流石に人が集まっており、カイロなど配布している人もいましたが、受験の時に比べればささやかな盛り上がりでした。親とかが応援にくるような歳でもないですしね。

今年もコロナの場合は試験が受けられず再試もないので、強制浪人です。ただ検温などが厳しいこともなく、普通に手の消毒だけで教室まで通されました。これだとコロナならカロナール受験が安定ですね……。

なお濃厚接触者の場合は別室受験できるみたいですが、陰性確認が必要です。そこで陽性になって試験を受けられないリスクを考えると、やはり正直に申し出る人はいなそう。

ちなみに私の会場は、かの有名な帝京平成大学でした。当時はこんな動画が流行っていたので浮かれたツイートをしています。


余談はさておき、みんなバラバラになるものかと思っていましたが、教室に入ってみると実際は何割かが同級生でした。

休み時間は教室に監督官もおらず、基本的に何をしても自由です。机に置いてある封筒はスマートフォンを入れるためのもので、試験中は机の上に置いておきます。仮に試験中に鳴っても、封筒ごと回収されるだけで、ただちに失格になることは無いような説明でした。

なおタブレットは鞄に入れて椅子の下にあるわけで、これもお役所仕事って感じで痺れました。長々と注意される割に時計やマスクのチェックもあっさりしたもので、思ったほど不正対策でピリピリした雰囲気ではありません。


持ち物について

  • 受験票

  • 腕時計

  • マスク

  • 勉強道具

以上は特に言うこともないので触れません。

  • 食料

事前に購入していきましょう。会場のコンビ二は遠いし、少しでも復習したいのが人情です。

ちなみに人生のかかった試験中でも、疲労が溜まり満腹だと眠くなります。おにぎりなど、量を調節しやすい物がオススメです。また利尿作用との兼ね合いですが、カフェインも効果的です。これは卒試でウトウトした反省です笑

会場でゴミを捨てられないので、持ち帰るためのビニール袋もあった方がいいと思います


  • 防寒具

コロナ対策か常に扉が開いていて寒いので、防寒対策は必須です。ひざ掛けは許可されたりされなかったり運ゲーみたいです。椅子は固かったのですが、座布団は近くの人が却下されていました。腰がバキバキになるので、腰痛のある方は鍛えておくしかないです。。。

ちなみに上着を隣の椅子に置いたり、背もたれにかけることは出来ません。鞄と一緒に床に置くことになるので、お気に入りだったり白い上着はおススメしません。


・筆記用具

有名な話ですが、シャーペンは使えず鉛筆のみです。持ち物に「鉛筆削り」とあるくせに試験中は使えないので、たくさん鉛筆を持っていきましょう。「合格祈願」みたいな文字入りでも大丈夫そうでしたが、一応普通のも持っていると安心だと思います。ちなみに私は、今は亡きセンター試験を受けたころから鉛筆はhi-uni信者です。鉛筆って意外と品質差があるんですよ。

なぜか試験中に定規を使う機会は皆無なのに、定規は持ち込み可で三角定規は不可です。この理由を知っている人がいたら教えてください。私は普通の定規も持っていきませんでしたが、一応持参している人が多かった印象です。


・身分証

受験票を忘れても、身分証があると受験できるみたいです。念のため財布に入れておくといいと思います。実際に忘れた知人がいるのですが、学生証でOKでした。


自己採点について

諸説ある「1日目の試験後に自己採点するべきか」問題ですが、私は1日目の帰りの電車で講師速報に打ち込んでいました。確か1日目に解答を登録していたのは4000~5000人だったと思うので、みんこれなど他のサービスに登録している人を含めると、自己採点する派がやや多い印象です。

自己採点するメリットは、出来ていれば2日目に落ち着いて試験が受けられる点と、多少は戦略が立てられる点です。

必修が8割を切りそうなら必修の復習に全てをかけるしかありません。逆にほとんどの人は9割以上取れているので、もう必修は忘れていい状態だと思います。※今年の必修は9割で偏差値45位でした。

このように、自己採点をもとに1日目の夜と2日目朝に必修と一般臨床のどちらに力を入れて勉強するか決めることが出来ます。

大したメリットでもないので、不安なら自己採点しないのもありです。半分弱の人はしないようですし。

主な採点サービスは「MEC」「TECOM」「みんこれ」「講師速報(メディックメディア&medu4)」の4つです。最も精度が高く人数が多いのは講師速報なので、試験直後に登録するのは講師速報だけでいいと思います。

最終的にはアマゾンギフト券目当てで4つ全てに登録することになると思います。

ちなみにみんこれだけは禁忌予想が出ます。これをみて一喜一憂したり、翌日に禁忌を踏まないように安牌に徹する人がいますが、全く気にしない方がいいです。実際の禁忌は10問程度ですがみんこれの禁忌は30以上あり、もはやガセに近いです。これをみて自分が思う正答からブレるのはナンセンスだと思います。そもそも統計的に禁忌単独落ちは年に0~数人ですから、エビデンスベースで考えれば禁忌なんて無視でいいと思います。


試験全体を通して

自己採点から考えると、自分の理想としていた点数の取り方が出来て、満足いく結果を出せたと思います。

ただ勉強も試験当日も非常に過酷で、二度と受けたくないというのが率直な感想です。

就職が決まっていて、周囲から受かって当然みたいな圧もあり、大学受験よりよっぽどストレスがありました。これは受けてみないと分からないかもしれません。

具体的には試験に向けてかなりのプレッシャーがあるのと、試験自体もシンプルに長時間過ぎます。普段は絶対にしないようなミスをする「国試せん妄」ですが、個人的には受験による緊張以上に、シンプルな疲労が原因だと感じました。

1日目は前日に寝られていない人がかなり多く、試験も3時間近くぶっ通しです。模試でも疲れますが、妥協できない分本番の疲労はレベルが違います。さらに休憩時間も勉強していたりするので、後半は体力的な限界を感じました。

私は卒試がかなりハードだったので、その時の教訓から「前日は睡眠薬を使ってでも睡眠を確保する」「休憩中は散歩など息抜きにも時間を使う」といった体力面への配慮をしたつもりでしたが、それでも2日目には何問か凡ミスがありました。

みんな満身創痍です。これから受ける方は「心身ともに健康で2日間受ければ、それだけでほぼ合格」だと思って何とか乗り切ってください。



成績と勉強の振り返り

模試

シンプルに身バレしそうですが、やはり実際に提示したほうが説得力があると思うので正直にバンバン成績を出していきます。


まず5年生~夏MECの紹介です。上のDCDが「総論/各論」で、下のEEEが「必修」です。あまり真面目に受けてないので信用性は微妙ですが、全部aみたいなことはしていないはずです。
大半の分からない問題を雰囲気で解いていた覚えがあります笑

次に12月中旬に受けた冬MECです。恐らく一番多くの学生が受ける模試で、時期的にも本気で解きました。ここからは順位など詳細に紹介します。

「今までは力を抜いていたが、ガチればそこそこ取れるのでは?」と淡い期待をもって臨んだ結果はこんな感じです。


パンリンは相変わらずの成績でした。偏差値39と大学受験なら気絶するような成績ですが、正規分布における下位10%は偏差値だと37になるので、国試本番ならギリギリ受かる成績です。

ただ残りの1か月半は皆が猛勉強することを考えると、少し怠ければ落ちると戦々恐々した覚えがあります。

逆に意外にも成績が良かったのが必修です。この時点で必修対策は全くしていなかったので、問題文を吟味するようになった影響だと思います。後述しますが必修は国語っぽい所があり、比較的得意でした。


このあとに「国試3年分完璧作戦」を実行し、1月上旬に受けたテコ4です。

偏差値42なので、合格圏に入って安堵しています。国試3年分は本当に偉大でした。

※全国順位は母数が冬メックより少ないので単純比較できません。

このあと「究極MAP→サマライズ→通年講座で作ったAnki」という総復習と苦手分野のQB1周目問題をして、国試に臨みました。


国試本番

理想通り、偏差値50付近の成績になりました(マークミスなければ)。



1ヶ月で偏差値が10伸びた要因

テコ4からパンリンの成績が伸びています。直前期は全員猛勉強しているので、相対的に成績が伸びた勝因は「必修対策を捨てた」ことだと思います。

実際に必修の偏差値は模試より下がっています。ただ点数でみると88%なら十分ではないでしょうか。正直に言えば、せっかくの絶対評価なのに、みんな必修対策をし過ぎだと思います。

試験が近づくにつれ、一発アウトな「禁忌落ち」「必修落ち」への恐怖が受験生の中で過剰に大きくなっているのを感じました。直前期はMECのラストメッセージをはじめ、必修対策の講座が多かったと思います。

ただメディックメディアの分析によると、近年の国試では合否のほとんどが一般臨床で決まります。よほど一般臨床に自信がある場合を除いて必修対策はコンパクトにしたほうが合格しやすいと思います。

Dr.孝志郎もサマライズで触れていましたが、歴史的には113回で必修大虐殺があり、それから必修がかなり簡単になっています。

考えてみると、絶対評価の必修であまり落ちると一般臨床の意味がなくなりますし、万が一1割以上の必修落ちが出ると急に医師不足の年が出来て、欠員だらけの研修病院からの非難は免れません。恐らく厚労省としては後出しで基準を決められる一般臨床を重視して合否を決めたいのだと思います。


あと必修は得手不得手があると思います。個人的な意見ですが、「8割が分かる前提で作問しているはず」と出題意図を考えながら、「優先順位」とか「無難」を意識して、みんなが選びそうな選択肢を選ぶと大怪我はしません。

逆にメタ読みをせず、知識だけで正解を選ぼうとすると、意外と難易度が高いように思います。


一般臨床の戦略と結果

一般臨床ではとにかく「みんなが解ける問題を落とさない」ということを意識していました。過去問に力を入れたのもそのためです。そのほか、究極MAPでは小さい字も含めて完璧にしました。

MEC採点サービスのデータをエクセルに放り込んで、正答率が高い問題をきちんと正解できたのか確かめてみました。↓の表がその結果ですが、戦略通りに得点出来たと思います。

ぶっちゃけ正答率60%を切るような問題は直前に頑張ったくらいで太刀打ち出来る感じじゃないです。相対評価であることも考えると、やはり難問の心配をするより簡単な問題を落とさない方がコスパがいい戦略です。


過去問と模試について

実際に国試を受けるまで信じ切れてませんでしたが、やはり国試は過去問が大事です。近年の国試で問われたテーマが繰り返し出題されている印象は試験中も強かったです。過去問で見覚えのある選択肢や画像も多く、問題文を読まずとも正答が既視感と共に思い浮かぶような問題さえありました。

そして過去問演習で模試の成績が伸びた時に感じたのですが、メックにしろテコムにしろ、模試でも過去問やその発展的な内容が問題の大部分を占めます。別に非難する気もなく、国試が過去問ベースなので新問だらけにすると「国試で得点する」という意味での実力を測る為にはかえって不適切だと思います。

何が言いたいかと言うと、恐らく全ての国試受験生は過去問演習をしますが、どの時点で過去問演習をしたかで途中の成績が大きく変動しそうだと感じます。

模試が原因で呼び出されたりするような大学なら、早めに過去問を完璧にすることをおすすめします。過去問もそれなりに大変ですが、それでも各科の映像授業を完璧にするよりは遥かにお手頃です。順番はどうであれ、最終的には覚える知識ですしね。

逆に適度に焦らないと集中できない人は、映像授業をしっかり勉強してから過去問演習するのがおすすめです笑


最後に

noteはPaypayで簡単に買えるので、もしこの記事が参考になったらドリンク1杯奢る気持ちで課金してくれると嬉しいです。
金額以上に、自分の成果を認められた結果で飲むビールは格別です。

購入者にはおまけで、世界一詳細な映像授業レビューを差し上げます。

恐らく低学年ならこっちの方が需要はあるんですが、受験生でなくても楽しめて、戦略など伝えたいメッセージもある「国試レビュー」を広く読んでもらいたいので、映像授業レビューはおまけにします。

教材は毎年変わるので、徐々に鮮度が落ちてしまいますしね。

それでは皆さん、試験頑張ってください。同じ苦しみを経験した者として、本当に心から応援しています。


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