MEMORIES

不器用な恋は苦い想い出のまま静かに眠りについて 遠くの街のざわめきに消えた
部屋の片隅に置き去りにされた時計の針が回って朝が来てそして夜が来る

何度も見上げたこの夜空を今も憶えているの?不意に零した涙をその手に拭えないままで

時を止めたくてこの瞬間をずっと離したくなくて 夜の暗闇に遠ざかる背中をただ見つめていた
人はきっと誰もどこかで失ってゆくのだろう どれほど焦がれた日々さえもいつか朽ち果ててゆく

古びた鞄から取り出したあの日から白いままの地図 眠りの後に明日が来るのなら
時に優しさが大切な人を傷つける事さえ気付かずに夜に心を求めてしまう

震える頬を照らす月はこの手に届かなくて 同じ空の下 誰にも等しく流れ行く時を止められずに

いつでもそばにいて変わらないあの笑顔のままで 見慣れた街角に二人が遠ざかる刹那を数えていた
指先に一つ人知れずに零れる涙を見つめて 彩りから少しずつ冷たい風が全てをさらってゆく

時を止めたくてこの瞬間をずっと離したくなくて 夜の暗闇に遠ざかる背中をただ見つめていた

いつでもそばにいて変わらないあの笑顔のままで 見慣れた街角に二人が遠ざかる刹那を数えていた
巡る季節のどこかでまた夢を見られたなら この場所で交わした約束の花を空に捧げて

あなたが眠るあの空の下へ

Song&Compose by kei

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