蒼の風

激しい稲妻が過ぎ去って 静かに降る雨は過去の罪を洗い流す
昨日の夢を探しても見つけられず朝を迎え いつもの街に紛れてゆく

誰も知らないこの場所に吹く風の中で 夢で見たあの人を探している

名も無い丘に吹く蒼い風 夢纏う君の背中がこの夜に溶けてゆく
約束は破り去られた記憶の中 遠い願いは光宿した瞳を包み込む

通り過ぎていった短い雨 物言わぬ空に振り回され灰色の雲を睨む
人の目が突き刺さり避けて歩いても 皆俯いたまま街の闇に溶けてゆく

同じ夢を見た君の悲しみが見えて 触れたはずのない胸の痛みが疼く

刻の針は少しずつ重なり合う 夜の闇に忘れられた傷跡を撫でて
微かに感じた痛みを抱き 夢は降り注ぐ雨に消えたいつかの蜃気楼

誰も居ない夢で見た微笑み 終わる事の無い痛み 吹き抜ける蒼い風に溶けてゆく

名も無い丘に吹く蒼い風 夢纏う君の背中がこの夜に溶けてゆく
約束は破り去られた記憶の中 遠い願いは光宿した瞳を包み込む

蒼い風の中

Song&Compose by Kei

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