鈴木良介さんとのミーティングを終えて

 株式会社NOW DOの副代表鈴木良介さんと俺がやっている子ども達の習い事のサブスク事業についてミーティングをさせていただいた。

 以前にもここで話したが、鈴木さんの1時間は計り知れないほど貴重だ。本当に多忙な方で世界中にサッカースクールを持ち、5000名のスクール生を抱え、それに留まらず中高生向けに世界で活躍するトップアスリートの選手達の講演会を随時開催するオンライン講演会の運営(これもNOW DOのひとつの事業)、全国にあるサッカー施設の運営など本当に幅広く活躍されているお方だ。
 なにか失礼がないよう過去のインタビュー記事や、SNS投稿の内容をルーズリーフ7枚にびっしり書き出し、万全の状態で臨んだ。正直、今までで一番緊張したかもしれない。

 しかしながらZOOMが始まってすぐ余計な話は一切せず、「けいごくんがやっている事業のプレゼンからお願いします。」とのことだった。営業資料はデスクトップにあったから画面共有して今後のビジョンやお客様のメリット、習い事へのメリットまで徹底的にお話しさせていただいた。

プレゼンが終わると細かいところの質問をされて的確にアドバイスをくださった。
その「マネタイズ方法だと経営が安定しない」「顧客の声に耳を傾けるべきだ」が頂いた主なアドバイスで、なぜ経営が安定しないのか、顧客の声をなぜ聞くべきなのかまで丁寧に説明してくださった。更には解決策まで。

もうコンサルだ。ありがたいにも程がある、

俺が描いていたのはその手前で、「こういう経緯でこのビジネスモデルにした」だとか「子ども達がこうなったら日本って変わると思うんですが鈴木さんはどう思われますか?」などの考え方を聞かせていただくつもりであったのにも関わらず、俺のためになることをひたすら考えてくださって解決案まで。

「プロ」とはこういうことなんだと思い知らされた瞬間だった。

第一にこんな機会設けるメリットは鈴木さんにはない。その1時間いつも通り働けば働いた分だけキャッシュが生み出せるはずなのに、こんな若造のために貴重なお時間を頂戴できること自体あり得ない話で、なおかつコンサル。

厳しさの中にも優しさがあり、苦労を知っている背景が態度に滲み出ていた。

心の底から「こんな大人になりたい」と感じた瞬間だった。

「顧客の声を聞きに行く」というのは足を動かせばすぐにできることだったので本日迷わず足を動かして小学生の子供をもつ親御さん20名ほどにインタビューし、サッカーとスイミングを両立している家庭が80%、サッカーと音楽教室に通わせている家庭が10%、残りは疎らという結果だった。

確かにこれを続けてデータを取ればお客様がなにを必要としているかが見えてくるし、マネタイズ方法も考えやすくなる。経営が成功する近道がこれだという感じがしてたまらなかった。

文章では表しにくいが、俺への対応や話し方、オーラなどから貫禄や経験値を感じ取ることができてもう本当に東京に足向けて寝れないとまで感じた1時間だった(笑)

とかく、鈴木さんのお言葉を全部文字起こしもしたし、何度も読み返してポイントを押さえて子供達をより笑顔にできるサービス設計をしていきたい。
ただ、このままだと俺はテイカーになってしまう。自分だけうまい蜜を吸って、鈴木さんにはなんのメリットもない。日本にあるサッカースクールへボランティアをしに行って、少しでも鈴木さんの負担を減らすことしかできないことが悔しいが、いずれ結果で恩返しできたらと思う。

人として、経営のプロとして心から尊敬します。ありがとうございました。