爆弾処理の赤と青のコード切断は間違いだらけ
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映画やアニメなどの爆弾処理で、赤と青のコードどちらを切るか
なんてシーン見たことありませんか?電気の仕事をしている私が考えると、おかしな点ばかりなので解説したいと思います。
■赤と青、どっちを切っても同じ
時限爆弾のタイマーがゼロ秒になった時、タイマーからの出力としてスイッチのように接点が閉じて線がつながる状態(a接点・メーク接点)になる。もしくは、つながっていた配線が離れて導通が無い状態(b接点・ブレーク接点)どちらかの状態になります。
百歩譲って、赤と青のコードがその出力用の配線だったとして(実際日本で使用されている制御線で赤と青をペアに使うことが無いので)先ほどのタイマーの出力がa接点だった場合は、どちらか1方が切断されていればタイマーが動作しても何も起こりません。なので、どちらを切っても問題ありません。
b接点だった場合は、配線が切れた時点で動作になるのでどちらを切っても、切った瞬間に爆発します。
最もやってはいけないことは、赤と青を同時に切るです。切断する際、瞬間的に導通が出てしまうのでa接点・b接点どちらであっても爆発してしまいます。
■電線を切ることでタイマーのカウントが止まることはあり得ない
電線を切断した際にタイマーのカウントが止まる。といったシーンがありますが、非常に変です。タイマーのカウントを止める場合は、タイマー側のストップボタンを押すならわかりますが、電線を切って止めるというタイマーは誰も作りません。需要が無いです。
現実的な話をすると、赤と青がタイマーの電源だったとした場合どちらかの線を切れば、タイマーの表示が消えます。カウントも止まります。
今回は、少し専門的な事を書きましたが、電気の制御というのはとても正直で、配線や接続場所が間違っていると絶対に上手くいきません。一度配線を終えたところから間違いを探すのは、とても大変で理解力や応用力が試されてきます。
それを見つけだして直して上手くいったときは、すごくうれしいです。
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以下 20年4月20日 追記
2月からYouTubeにて電気工事専門チャンネルを開設しました。
この記事を動画にして解説しましたのでリンクを載せておきます。https://youtu.be/imV7VIL6tmY
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