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冒険家を応援したい

「グレートトラバース3」と聞いて、即、田中陽希さんの名を答える人がいたら、毎朝NHKBS観てた同士ですね、と嬉しくなる。この番組のファンでした。
前職のとき毎朝、この15分番組が気持ちを和ませてくれた。けだるいときも背中を押してくれました。今は生活時間帯が変わり(勤務時間に合わせ起床昼頃)、朝の番組自体、まったく見ていない生活だけど…。今後また再放送あるだろうな。何しろ映像がそれはそれは美しい!カメラマンすごっと思います。
「グレートトラバース3」は、プロアドベンチャーレーサーの田中陽希さんが、日本三百名山を人力のみ一筆書きで巡るというもの。明るく爽やかなテイストが朝にぴったりだった上に、コロナ渦になってからは、画面を安心して観られたのがよかった。マスク姿の“密”な状態がない。画面いっぱいの雄大な自然を背景にして、人はあくまで“疎”。たいていは田中さん一人しか映ってない。たま~に田中さんが、山道で登山者とすれ違ったり、山頂で待ち構えるファンに会ったり、店でしばしのやりとりしたり…するくらい。
短い番組ながら、一緒に日本全国を旅している心地になりました。ほとんど見たことがない風景ばかり。知らない場所まだまだたくさんあるなー行きたいなー。
来日して数十年のブラジル人友人が「日本…思っていたより広くて驚いた」としみじみ話していたこと、思い出しました。地図上の面積ではものすごく小さな日本。でも、土地それぞれに豊かな表情がある。その奥行きが日本の風土の大きな魅力。
田中陽希さんのことは、親戚の青年を見守っているような気分でした。心配しつつも頑張れ頑張れ!と応援したくなる。北海道のご自宅に立ち寄った放送回では、木の温もりいっぱいのおうちが素敵だったな。憧れてしまう。ドラマに出てきそう。このおうちで大自然に囲まれて育った…はつらつと育った陽希少年、微笑ましく想像できました。
田中陽希さんのような、若き冒険家が一心に全力で挑戦している姿は、私たちの気持ちを晴れ晴れとさせてくれる。社会に清々しい風を通してくれる存在。
BSではよく世界各地のグレートレース…厳しい自然の中を数日かけて走り抜ける過酷なレース…も放送していて、それもよく観ていました。それらのレースには、全世界から多くの挑戦者が集まる。この日のために切磋琢磨してきた選手たち…熱い闘志と選手同士のリスペクトが伝わってくる。そして、それを支える多くの運営者や沿道で応援する人々…皆生き生きとした顔、顔、顔。人の“善”の部分にスポットが当たっている幸せなとき。
一生懸命挑戦する人を心から称賛し支える心。そうした“場”が維持されることが、世界平和を社会の底から支えているのだなと思います。

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