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誰でも毎日、気候の変化を意識する

昔何かで読んだのか聴いたのか…常夏の暖かい国で暮らすと記憶が曖昧になるそうです。トピック的な様々な記憶は、そのときの風景や気候と共に、脳裏に焼き付けられるものだから。
さもありなん。
いいことか悪いことかは別にして、日本ほど気候の変化が激しい国はない。今日みたいな日は特にそう感じる。昨日は夏のようだったのに、今日は涼しく明日は肌寒くなるらしい。一気に秋が進むようです。
メールが広く普及した頃…30年ぐらい前?…よく「日本人は、まず気候の挨拶をする、お天気のことばかり話している」と外国人に評されていましたが、仕方ないよねえって思う。
「季節の変わり目ゆえご自愛ください」というのは決まり文句だけれど、実感でもあるしね。私たちは、気温の変化が激しいと風邪ひきやすいとわかっていて、自然と用心している。相手に言うのは自分に対する自戒も兼ねている。
出掛ける日は、朝起きたら、気温を感じて天気予報を見て、半袖にしようか長袖にしようか上着は?傘は折りたたみ持っていく?…目まぐるしく思考を行き来させる。今日の気候を予測し装いを考え判断するのはあたりまえのこと。…なんだけど、変化が少ない穏やかな気候の国だったらこんなに気にすることはないわけで。
欧米ではあまり傘を持ち歩かない、とう話を聞いたこともある。イギリスのことだったかな…降っても霧のような小雨だし、傘を持ち歩くのはカッコ悪い印象があるとか…。日本のように、突然降られて傘なしではびしょぬれ、ってことが起こり得ないからできること。
私は最近、ジャンピング傘はもっぱら安物です。雨上がりに忘れてもショックが少ないし、来客があったとき帰りに急に雨になっても躊躇なくあげられる。突然傘が必要になったらコンビニや薬局で買えるのも便利。こういうことよくないんだろうけれど…電車に大量の安物傘が忘れられたり…というかわざと捨て置く人もいるから。
制服ある学校では、たいてい6月1日と10月1日が衣替えですが、最近は1週間ぐらい夏服でも冬服でもいい期間を設けているところもあるそう。学生の恰好が一斉に夏服冬服になるのは風物詩としては美しいけど、実用的ではないものね。
気候の変化を常に意識する習性が、日本で暮らすと誰でも身についてしまうのです。
さて今日のお出掛け着は…迷ったけれどまだ半袖にして、上着を持って行こうっと。

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