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英検3級の君が準1級受けようとも思わないワケ(4)文法編2

ここで英文の中の品詞の並び方を考えてみよう。

(副),   名(形) + 動 + 名(形) [or 形]
+(副)

名は、Sになります。
動が は、Vになります。
その後ろの名、[ 形 ] がOやCです。
修飾語には( )が付けてあります。
最初の(副)は、文全体か、Vを修飾します。
最後の(副)はVを修飾します。
(形)は、いつもその前の名を修飾します。

もう一度書くと、

(副), 名(形)+動+名(形) [or 形]
+(副)

この品詞の並びが、自分ではっきりと分かるくらいまで、英文を書いたり読んだり写したり考えたり、が必要になるね。

to V 〜の区別

さあ、「全体で名詞」、「全体で形容詞」、「全体で副詞」、の区別の仕方を見ていこう。理解すれば、少し長〜い英文が読めるよ。

「全体で名詞」になるものは、
1) S(主語)の場所
2) O(目的語)の場所
3) C(補語)の場所
4) 前置詞の後ろ
基本的にこの4つの場所にあるよね。

to V〜も同じでこの場所にあるときは、「全体で名詞」(、つまり、名詞的用法)なので、「〜すること」と訳す。

1)To go on
is to go up.
  続けること  上昇すること

2) I hope to see you then.
              その時あなたに会えること

3)To see is to believe.
  見ること  信じること

4) to V〜 には、この用法はない。
 前置詞がtoだとto to go になってし 
 まうので、と思っておきましょう。

 次は「全体で形容詞」になるものだよ。
形容詞は1) C(補語)になる 
    2) M(修飾語)になる

1) to V〜には、Cになる形容詞の用法
 はないね。

2) さあ、形容詞でM(修飾語)になるも
 のは、名詞の後ろにあるので、
  I have a lot of things to do.
                                  すべき

 I have a dream to be a lawyer.
                      法律家になるという

a dream =to be a lawyerなので、同格として、名詞とも言えるけど、大手予備校が形容詞にしているそうなので、形とするよ。

では、区別の仕方を考えてみよう。

I want [                   ].

[          ]は、名詞の場所です。この場所に入っていれば、toV〜は、全体で名詞なので、「Vすること」となる。

I want [ to go abroad ].
          外国へ行くこと

 でも、この[           ]に何か名詞が入っていて、その後ろにto V〜があるときは、

全体で形容詞となり、「Vすべき, Vするための, Vしてくれる」となるよ。

I want [ a friend ] to help me.
             名 友達 私を助けてくれる

I want [ something ] to drink.
              名 何か  飲むための


つまり、名詞の場所が分かれば、形容詞の場所も分かる。それぞれの意味にとればいい。ということだね。


次に、「全体で副詞」になるto V〜
を考えよう。

全体で副詞になるのは、文頭か、O(目的語)、C(補語)のさらに後ろなので、

To run fast, [ I ] want something to
速く走るために
drink. ←①

同じ文頭でも、次の文②では、to V〜 がS(主語)の場所にあるので、「Vすること」という意味になる。

[To run fast] is nessesary. ←②
速く走ること

同じTo run fastだが、①では、動詞wantの前にS(主語)Iがあるので、このTo run fastは、全体で副詞になり、「速く走るために」と理解する。

②では、動詞isの前にS(主語)になる名詞がないので、このTo run fastをS(主語)と考え、名詞の訳「速く走ること」とする。

もちろん「全体で副詞」になる時には、
①Vするために
②Vして   I am glad to see you.
③Vするなんて He must be drunken to say such a thing.
④結果Vした He went up to the sky, never to return.
⑤Vするのが She is difficult to get along with.
などの訳があるが、それぞれ例文を一つ覚えておこう。

それ以前に、副詞の場所にあることが分かる、ということが大切だ。

このように、名詞の場所から考えて、形容詞の場所、副詞の場所を判断できるので、それに合う日本語を当てれば意味はわかる。

V-ing〜の区別

全く同じ考え方で、行きましょう。
V-ing は、
全体で名詞→「Vすること」
全体で形容詞→「Vしている」
全体で副詞→「Vするので/Vする時に/
                 Vしながら/そしてVした」

大体これくらいの意味です。

[ Talking with friends ] is fun. ←①
  友達と話すこと

①は、動詞isのS(主語)の名詞の場所[          ]にTalking with friendsが入っているので、全体で名詞と考えて、「友達と話すこと」と訳します。

[The girl] talking with her friends is my sister. ←②

②では、文頭に名詞The girlがあるよ。
文頭の名詞は90%は文の主語だから、動詞isの主語になる名詞はThe girlで、
talking with her friendsは、その名詞The girlを修飾する形容詞になるよ。
全体で形容詞だから、「その友達と話している」という意味だね。

Talking with her friends, [she] can have good tips about a daily life. ←③

③は、動詞can haveの前にS(主語)になる名詞[          ]の場所にsheがあるので、Talking with her friendsは、全体で副詞になるよ。

全体で形容詞なら、さらに前に名詞がいるからね。

Ving〜が全体で副詞って時は、分詞構文という特殊な形だね。書き言葉用の構文だから、話せりゃいいという人は、知らなくてもいいかもね。

一応説明すると、これは接続詞を省略したものなので、接続詞の数だけ訳があるよ。

ただよく使われるものは、
コンマで区切られて文頭にある場合は、①か②、コンマで区切られて文尾にある場合は③か④の訳でほとんど行けると思います。

これでVing〜の区別は終わりです。
to V〜も、Ving〜も、名詞か形容詞か副詞のどの場所にあるかが分かれば
正しい意味が分かる、ということが分かったね。それが大事です。

whenSV〜 の区別

さあ、次は節と呼ばれるものを見よう。
全体で名詞な形容詞か副詞という考え方、見つけ方は同じだよ。

ます、それぞれの時の訳語を挙げておくよ。

whenSV〜 が名詞の場所にある時は、「いつSがVするか」

形容詞の場所にある時「SがVする」

副詞の場所にある時「SがVするとき(に)」

では、例文で見ていこうね。

1) [ When you tell him the truth ] is important.

→動詞isのS(主語)の場所[           ]にwhenSV〜が入っているので、名詞(間接疑問文)と考え、「いつ彼に真実を伝えるか



2) When you tell him the truth, [ you ] should make sure there is no one around you.

→動詞should makeのS(主語)の場所[          ]にyouがあるので、この
whenSV〜
は、副詞の場所にあるね。「あなたが彼に真実を話すとき(に)」という意味だよ。


3) Tomorrow will be the day when you must tell him the truth.

→名詞the dayの後ろにwhenSV〜があるので、このthe dayを修飾する形容詞の場所にあると判定し、「あなたが彼に真実を話さなければならない」と訳し、「日」につながっていきます。

形容詞の場所にあるwhenSV〜は、前の名詞を修飾するよ。しかも、その名詞は、day/ year/ timeなどの「時」を表す名詞だよ。
この時のwhenを関係副詞といいます。


どうかな。
to V〜Ving〜when SV〜も、

名詞、形容詞、副詞のどの場所にあるかで意味が変わるし、決まるよ。

名詞の場所にある時
to V 〜 「Vすること」
Ving〜 「Vしている」
whenSV〜 「いつSがVするか」

形容詞
の場所にある時
to V 〜 「Vするための/Vすべき/
      Vしてくれる」
Ving〜 「Vしている」
whenSV〜 「SがVする」

副詞の場所にある時
to V 〜「Vするために/Vして/
Vするなんて/結果Vした/Vするのが」
Ving〜「Vするときに/Vするので/
     Vしながら/そしてVした」
whenSV〜「SがVするとき(に)」

以上、英文を長くする仕組みでもあり、短くする仕組みでもある
ところを話しました。

3級をとったばかりの人は、この仕組みを理解して、2級、準1級をぐーんと近づけよう。











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