【レポート】ASKAシンフォニックコンサート名古屋公演配信

迷いに迷い、熟考の末、配信チケットを購入した。
今回は人生初のライブレポートを行おうと思う(実質はオンラインでの配信であるが)。

配信を視聴したのは8月25日の22時30分から。

まずライブ全体を通して言いたいのは、おそらく今回は復帰後の中では声の調子が過去最高なのではないかということ。時折、チャゲアスがピークだった時期の飛鳥涼が現れたように感じた。しかも体も楽しそうに動かしながら歌っているのが、観ているこちら側としても気持ちが良かった。

配信チケットは3000円少しであったが、実際はそれの何倍もの価値がある配信なのではないだろうか。

ここからはセットリスト順に曲とその間のMCを振り返っていく。
今回は曲の詳しい説明は割愛する。

1曲目は『Breath of Bless~すべてのアスリートたちへ』(オーケストラバージョン)

前回のアンコールツアーのエレキギターのアレンジも良かったが、個人的には今回のクラッシックのアレンジの方が好きだ。今回の方が原曲の味に近い気がする(うまく説明できてないが笑)。

2曲目は『未来の人よ』

曲のタイトルを思い出すのに少し時間がかかった。冒頭の朗読でASKAが「39年前の空と今の空は変わっていない。今の空がくすんでみえるのは自分が変わったからだ」と言っていたが、確かに地球上にある空は大地にあるあらゆるものが時代によって変化してもずっと変わらないものだなって思った。だけど、人間は生きていくためには変わらずにはなかなかいられないんだよね。
この曲は2年前に買ったアルバム『Breath Of Bless』で何度か聞いたけど、原曲よりもかなり声が出てたように思う。そこで僕は「おっ、今回ASKAすげー調子がいい」と確信した。

3曲目は『UNI-VERSE』

この曲は復帰後のライブだと演奏頻度が高いね。だけど今回はシンフォニックならではのアレンジで、最初のイントロだけではどの曲か当てれなかった。そこでASKAが歌い出しを間違い、再びやり直すことに。パフォーマンスではなく本当に間違えたみたいで、リハーサルでもなかなか歌い出しがうまく決まらず、勘で行こうとしていたとのこと(笑)。でも観客のファンや演奏団の皆様の笑いで暖かい雰囲気になったねえ

4曲目は『MIDNIGHT 2 CALL』

この曲も割とライブでの演奏頻度は高め。だけどこれもイントロでどの曲かは当てられなかった_(┐「ε:)_。歌い出しからマイクとの距離がとても遠いのに声が会場に響き渡っていて本当に凄いと思った。復帰後初の2018年のシンフォニックよりもかなり調子が良い。

5曲目は『僕のwoderful world』

イントロと最初の歌い出しで…これは『DAYS OF DREAM』か!と思ったが…よくよく聴くと違った。だけど2曲ともジャズ風の静かめのバラードだからよく似ているんだよね(笑)。この曲は前回のツアーでも聴いてたはずなのにすぐには思い出せなかった。。。

ここで一旦MC。
ASKAが「2020年にみんなが我慢を強いられる出来事があって、そんな不安な時期に紛争が起こった」と話す。これを聞いて、僕も改めて激動の時代を生きてるんだなって実感した。ASKAは今回の紛争が火種になるかもしれないとも言ってたけど、そうであって欲しくないし、平和な日々が再び訪れてほしいと思う。そして、「僕の小さい頃はベトナム戦争だっけ…いや、小学校の頃に朝鮮戦争を何となく知っていたけど、リアルタイムで見たのがクウェート侵攻でショックだった。」と話す。その時に作った曲が次の曲だが、多くのファンの人はすぐに分かったであろう。

6曲目は『君が愛を語れ』

『はじまりはいつも雨』のB面だけど、こちらもA面にに劣らずかなりの名曲。今年だからこそ歌詞が心に響くし、この時代だからこそASKAにはまた、『君が愛を語れ』のような平和を祈る名曲を作ってほしいと思う。
ちなみに僕はこの曲を夜の時間帯に熱唱していたわけだが、お母さんから「もう夜だからwpにして!」と止められました(笑)。ここから仕方なく歌うのを止めてイヤホンをつけながら観ることに…シュン…

7曲目は『PRIDE』(ソロバージョン)

この曲は今年の1月にあったとある事情でしばらく聴けてなかったが改めて聴くと超超超名曲。
失恋したり、友人と喧嘩別れしたり、人間関係で様々な挫折をしてきた僕だからこそ、この曲のメロディにも歌詞にも響くものがある。やはり曲は自分の人生の1つとしてとっておきたいね。

ここで一旦MC.
バンドツアーもやりたいことと2004年に服部隆之氏初めて自身のシンフォニックコンサートを開いたことについて話した後、宝塚少年少女合唱団の登場。
子供たち全員とても緊張した様子で横一列に並んだが、ASKAは「これじゃ声が届かない」とツッコむ。そこで、少年少女たちを3,4人ずつ1つのマイクに近づけた。

「どうせ怒られるの俺なんだ、あとで」

「ごめん、数学はできないんだ」

年上年下関わらず、初対面でも人懐っこいASKAの人柄がにじみ出てるなあ…

そして8曲目の『歌になりたい』

この曲も復帰後は必ずと言っていいほどやる。今回は少年少女合唱団とのコンビネーションだったが、学校の合唱コンクールの課題曲としてもピッタリなんじゃないかなと思った。先ほどのASKAの人懐っこさとファンの観客のスマホライトで少年少女たちが安心して、緊張を和らげながら歌えた様子もうかがえた。

そして、一度休憩。

「な~んかはずみがついたぞ~」

9曲目は、なんなななんとチャゲアスメドレー

メドレー1曲目は『はじまりはいつも雨』

この曲はASKAの「こんにちは」と挨拶代わりの曲。初めてASKAのライブに来た方もこの曲を聴いてペコリとする。当初僕ははじまりを全部歌うのかと思いきや、Aメロサビが終わった後、突然曲調が変わった。

このイントロは何だろう…『水の部屋』かな?いや…

メドレー2曲目は『LOVE SONG』

まさかシンフォニックでこれが聴けるとは!

そして…3曲目は『SAY YES』

ラブソング繋がりか~と思いきや…

4曲目『僕はこの瞳で噓をつく』

おおっつ!だんだん盛り上がってキターーー

だけど、「推理小説を最後まで」じゃなくて「最後から」だよASKAさん!!

この曲はいつかバンドツアーでも聴いてみたい。でもバク転はできるのだろうか…

そして5曲目は『太陽と埃の中で』

これは僕の大好きなチャゲアス曲で5本の指に入る名曲です!!

Fellowsの方でこの曲をライブで聴きたいとASKAにお願いし続けた人がいたけど、夢が叶ったみたいで自分事のように嬉しい!!!

今度秋のアルバムにはこの曲のソロバージョンも収録されるので、そちらもとても楽しみだ(今はミックスダウンを完了したとのこと)。

それからMC。

ASKA曰く「チャゲアスはもっともメドレーの合わないグループ」

確かにチャゲアスは1曲1曲のバリエーションが豊富で、似たような曲がほとんどないのが特徴的だよね。だけど個人的には全然曲調の違う曲たちのメドレーはとても盛り上がるので、もっとやってほしい。

そして、「その時その時で違った音楽が生まれるが、中にはライブで歌っていくにつれて育っていく曲もある」と話す。

その10曲目は…『帰宅』

この曲はとにかく歌詞の表現が芸術品を見るくらいうっとりする。「光が届く 葉書を差し込むように」「僕らの日々はすれ違ってる」「夜と朝をくぐって」…個人的にはこのあたりの表現がお気に入りだ。大体この時間あたりからばててくると思うが、ASKAの声量も歌声も枯れずに安定してる!いいぞ!

11曲目は『止まった時計』

こちらはイントロですぐに分かったが、意外なセトリが来たなと思った。しかも『SCENE Ⅱ』と同じアレンジを披露したのは初めてではないか!?原曲の壮大な雰囲気はシンフォニックにここまでマッチすることに改めて驚かされた。

12曲目は『けれど空は青 ~close friend~』

ASKAファンなら間違いなく嫌いな人はいないであろう名曲。こちらも復帰後初披露でテンションが上がった。

長い嵐の夜がね お前の胸の中にあるよ

もしも涙で地図が濡れてもね けれど空は青だよ

そして最後のサビが終わったあとの「Oh~ Close friend♪ Oh~Close firend♪」もライブならでは醍醐味であろう。

そしてMC。

「音楽家である以上、ずっと音楽を作り続ける」

「死ぬ直前まで、点滴打ちながら曲を作っていく」

ASKAのMC史上、最高の名言キターーー(*゚▽゚*)ーーー
Twitter、ブログでもこの言葉はぜひ言っていただきたい。

13曲目は『君をのせて』

こちらも意外なセトリが来たなと思った。沢田研二氏のカバー曲であるが、原曲では確か最後にASKAが「サンキュージュリー」と言っている。「夜の海へ 渡る舟になろう」っていつか誰かに言ってみたい言葉。。。

そしてまたまたMC。

「ちょうどいいぐらいでしょ?」

いやいやもうちょっと歌って😅💦

「アンコールが2曲3曲出たとこにはイラッとしてる」

僕はむしろ大歓迎😊🌸

14曲目は『熱い想い』

恋愛経験の乏しい僕にとっては、この歌詞のような恋愛にはなかなかたどり着けないであろう。だけど、今も未来へ生きているからこそ、熱い想いのような周りには誰にも邪魔されない究極の恋愛にたどり着きたいという希望や思いがある。最愛の誰かを熱く愛する気持ちは間違いなく自分のものだし、それを否定されることは人生そのものを否定される気持ちにもなりうるだろう。

そして最後15曲目は『FUKUOKA』

これはもうイントロから感動した。ASKA自身のこれまでの喜劇と悲劇が表現されており、そこに僕自身の喜劇と悲劇が重なり合わさったような気持ちになった。ここで僕は、この先どんなことがあろうと、ASKAが周りのファンがどんな状況でも、ASKAの音楽は大好きで居続けるという確信を持った。人生は前後左右、いつも未解決。だけど、ブレないものも持ち続けたい。


今後も時間に余裕があれば、ライブに行ってレポートをまとめようと思う。

今回はチケットを買って本当に大正解でした。

SEE YA!!!

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