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Mリーグ10/5 ハギーの変化は、進化か退化か?

 今シーズンの雷電開幕戦、そして、ハギーの初登板。

◯南1局

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 2巡目でチャンタや一通が見える好配牌。ドラの7pが既に面子に組み込まれているのが嬉しいところ。

 ここでの打牌候補は、まぁ次の2つだろう。

①5sツモ切り
 チャンタを本線としつつ、赤5p周りにくっつけば、少なくともリーチドラドラの5200点以上が確定する。
 また、5s先切りで、カン2sの出アガリ率が上がるのもメリット。(リーチ宣言牌が5sの場合は、135sからの5切りは警戒される。)

②白切り
 受け入れ重視。5sツモ切りの受け入れが3種であるのに対し、白切り5s残しは5種の受け入れがある。
 チャンタにこだわらず、テンパイ速度を優先する打牌。

 手役派のハギーならば、チャンタと一通の両天秤で、5sをツモ切りすると思った。

 しかし、ハギーが切ったのは、

 「白」!?

 これには驚いた。いや、もちろん打点もある程度見込めるので、白切りの方が良いと思うが、ハギーが白を切った事が意外だった。

 次巡、ツモ2sで、打5s😨

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 白を残していれば、ここでチャンタドラ1の白単騎リーチを打っていたはずだ。いや、去年までのハギーなら当然そうなっていただろう。

 ここで、字牌や一九牌への振り替わりを待って、仮テンの赤5p単騎。

 そして、4巡目にハギーがツモッてきたのは

 「白」!?

 白単騎でリーチに行けていれば、一発ツモの3000.6000だった。

 仕方なしに白をツモ切りするハギー😭

渋川さん「これは白残しもありますよ。どうせ5p単騎ではロンアガりできないですし。それにもし白をツモッたらマンガンですからね。」

 、 、 、まじ!?笑

 さすがにそれはないです、、笑


 渋川さんのリップサービスかも知れないが、さすがのハギーもそれはしないだろう。

 そして、渋川さんの解説に応えるように、5巡目にハギーがツモったのは、、、

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 ハギー「ツモ。1000.2000」

 心なしかハギーの声が小さい、、、。

 ショックなのはわかるけど、白切り5s残しは、打点とスピード両方を伴っていたから良かったと思うよ。

 でも、赤5p単騎でリーチする選択肢も考慮に入れてほしかったな。

 だって、これがもしチートイだったら、赤5p単騎リーチ行くでしょ?

 それに、字牌や端牌を都合よく引く確率は、それほど高くはないでしょうに。さらに一九牌引きは、純チャンが確定しない場合もあるしね。

 でも、ハギーが変わろうとしている姿勢が見えたのは良かった!

 ハギーの代名詞「手役」を妥協してまでアガリに向かったその姿は、今シーズンにかける意気込みがすごく伝わってきた。

◯南3局

 この局、ハギーの信じられない打牌を目にする事になる。

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 誰もがハギーなら1sを切ると思ったはずだ。

 しかし、ハギーが掴んだのは、
                   まさかの赤5mだった!!

 確かにイーシャンテン、そして、最速テンパイを取るなら赤5m切りで良いのだが、

 ハギー、あなたの麻雀は、赤5mを使い切ってのメンタンピンツモ赤赤の6000オールを目指す麻雀じゃなかったのか!?

 そんなハギーを嘲笑うように、次巡引いたのは4m、、、。ハギーの顔がゆがむ。

 そして、9巡目

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 4sを引いてペン3sのテンパイ。

 さぁ、ハギー、やることは一つだよ。

 3pに手をかけるも、一瞬躊躇して手を戻すハギー。

 しかし、意を決したように3pを掴んで、リーチの声を絞り出した。

 ハギー「リーチ」

 テンパイ速度を優先した打ち方をすると、カンチャンやペンチャンなど、苦しい形のテンパイ系も多くなる。いつだってリャンメン待ちのような気持ち良い形ばかりではないんだよ。

 それを乗り越えて、自身の「魅せる麻雀」を曲げてまで、勝ちにこだわり続けることがあなたには出来るのか。


 この局は、結局ハギーの一人テンパイで流局した。

 恐らく、リーチの道中は、裏目った36mを引くなと、願っていたに違いない。そして、3人から渡されたノーテン罰符の千点棒3本をどういう気持ちで受け取ったのか。ハギーの複雑な心境が垣間見えるようであった。

 そしてオーラス、ハギーはマンガンをツモりあげ、劇的な逆転トップを取った。

 おめでとう、ハギー。

 本人としては不本意な手順や戦い方だったかも知れないが、チームのために泥臭く麻雀をするその姿に感動したよ。

 手役や打点を追い求める麻雀も、もちろんおもしろい。しかし、必死になってアガリに向かい、時には妥協したり、時にはもがき苦しんだり、そんな麻雀も、「魅せる麻雀」だよ。

 これまで過去3シーズンは、確かに成績は振るわなかった。それでも、多くの人がハギーの麻雀を見たくてMリーグを観戦したに違いない。

 もしかしたら、今シーズン、もしくは来シーズンが終わったら、ハギーはMリーグから身を引いてしまうかも知れない。だからこそ、どんな泥臭くてもいい、ハギーが優勝シャーレを掲げるところをみんな見たいんだ。

 頑張れハギー!頑張れ雷電!!

 どんな麻雀を打っても、ハギーの麻雀は「面白い麻雀👉」さ。

 おしまい。

 

 

 


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