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Mリーグ2021開幕!

2021年10月4日(月)、とうとう待ちに待ったMリーグが開幕した!

1.Mリーグ開幕

 2020シーズンのファイナルが終わった後、何度Abemaプレミアムを一時退会しようかと思ったか笑(だってMリーグ以外見たことないし)
 でも、風林火山オーディションがあったり、何やらかんやらで、結局そのまま開幕を迎えることとなってしまった😅

 開幕戦のカード、そして、出場選手は、

渋谷ABEMAS  松本吉弘
EX風林火山 松ヶ瀬隆弥
KADOKAWAサクラナイツ 岡田紗佳
赤坂ドリブンズ 園田賢

 ガセさん来た!!初戦は、王道で勝又さんかと思っていたが、イキナリ来たね。個人的には、今回の新加入選手の中で一番期待している。

 サクラナイツは、内川さんや堀さんじゃなくて、余裕の岡田さん投入!!
 岡田さんは、強気の麻雀で、リスクを省みずにリーチをかけていくのが印象的。今期は、仕掛け面も含めて総合的な攻撃力を発揮できれば、一気に爆発する可能性もあるのではないかと思っている。

 Mリーグルールは、トップ、2着、3着、4着の順で、50pt、10pt、−10pt、-30ptが持ち点に加算される。
 もちろん素点にもよるが、トップラス麻雀でも、50pt−30ptで20ptプラスになっていくから、ラス回避して2着や3着ばかり取るスタイルよりは絶対成績が良くなるんだよね。

 そうそう、岡田さんの入場シーンを是非見てほしい。なんか、くねっとして色っぽいポージングしてた。あれだけで、ファンになっちゃうでしょ笑

 そして、開幕戦の実況、解説は、日吉さんと、ツッチー。日吉さんは相変わらずというか、いつもよりも噛んでいて、試合前のスポンサー紹介のところでも噛みまくっていたのは、見ているこっちもハラハラした。

 ツッチーは、開幕戦だからか、おふざけは控え気味だったな。意外に真面目に解説していてちょっと残念。

2.観戦記を書く理由

 毎日とは行かないまでも、面白かった試合は極力書いていきたいところ。まぁ、観戦記というよりは、気になった局面を部分部分取り上げていく感じかな。

 そもそも、Mリーグを見てnoteを書く理由は、Mリーガーの麻雀を見て、自分でも取り入れられる打ち方や戦術があれば吸収したいからだ。

 もちろん、Mリーガーの思考が深すぎて汲み取れないところもあるだろうが、自分が読み取れる範囲内で新たな発想に気づければ良いかなと。

3.第一試合

 まずは一試合目から見ていこう。

 起家 松本
 南家 松ヶ瀬
 西家 岡田
 北家 園田

 なんか、こうして名前を上から並べると、松◯と◯田で、それぞれ似たような名前だな。

◯東1局
・園田、好配牌!
 まずは園田。ペンチャンが2つあるものの、赤赤と両面3つでかなり手牌がよく、高打点も期待できる。

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 ここでの打牌候補は二つ。
①發
2mの縦引きや3m引きを見て、パンパンに受ける。

②2m
場に一枚切れだった發を安全牌として残す。

 園田の選択は、打2m。

 安全牌を残す選択だ。解説のツッチーも「あれっ!?」と言っていたように、園田のスタイルなら、高打点が見える手牌でこの早い巡目で、一番広い受けを取ると思っていた。

 園田としては、面子候補は揃っていて、残した2mに3mがくっついても147mの二度受けになることや、開幕戦の登板ということで少し慎重になった部分もあるのだろう。

 なお、Mリーガー全体で見れば、2戦目に登板した堀や鈴木たろうを除けば、安全牌の發を抱える打ち手の方が圧倒的に多いはずだ。

・園田、7巡目の分岐点
 7巡目の選択が、この局の命運を分けた。

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 6sを引いて、456の三色でMax倍ツモまで見える弩級の手だ。89sのペンチャンを払うか、68pのカンチャンを払うか。

 この時点での場の状況は、
 7s1枚切れ
 8p2枚切れ

 園田は、少しの間、思考を巡らせたが、迷うことなく9sを切った。

 園田は感覚派の打ち手ではない。理詰めで考える選手だ。
 だからこそ、河の1段目に切られている2枚の8pを見て、他家の手の内に7pが使われていることは少ないと考え、1枚切れのカン7sを払い、カン7pを残したのだ。

 そして、園田の読み通り、この時点で手牌に7pを持っている選手は誰もいなかった。さすがっ!

 残念ながら、この後園田は、3s、6s、7sと三枚連続で索子を引いてきて、それを河に並べることになり、挙げ句の果てには、岡田と松ヶ瀬のニ軒リーチに挟まれ、泣く泣くこの手を降りることになる。まぁ、そういうこともあるよね。

◯68p残しのメリット 
 今回は7sと7pの見た目枚数の差や、場況の良し悪しがあったが、もし、差がなかったとしても、68p残しの方が有利であろう。

 それは、89sは一手替わりで両面待ちになることはないが、4566899pの部分は、7p引きのダイレクトテンパイ以外にも
3p引き・・・34566899p  
4p引き・・・44566899p 
5p引き・・・45566899p    
6p引き・・・45666899p   
8p引き・・・45668899p   
9p引き・・・45668999p   
6種類のリャンメンや複合系の形になる。

これに対して、89s残しだと、7s引きのダイレクトテンパイ以外には、
8s引き・・・456889s
9s引き・・・456899s

くらいしか、一手替わりの変化がない。

◯89s外しの順序
 通常はペンチャン外しの場合は、一般的には将来的に危険な内側から切ることが多いが、園田は9s、8sの順番で切った。

 8sが親番松本の現物であることもあったかも知れないが、早い巡目の8s切りなら、9s自体の危険度もそれほど高くはないだろう。

 それよりも、以下の二つを考慮に入れたはずだ。
・8s縦引きでのアタマ振替からのタンヤオ移行

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・7s引きからのフリテン3面張残し

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 結果としては、次巡🀄️を引いてきて、それを安全牌として残し、8sを切った。たった1巡の、この切り順の後先が結果に影響することはほとんどない。されど1巡であり、こういった小さな積み重ねをしていくからこそ、プロがプロたる所以なのである。

 ちなみに、園田が8sを切ってペンチャン落としを完成させた同巡、松ヶ瀬が下の形でテンパイを入れている。

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 場には5sが1枚と、園田が直前に切った8sが1枚見えている。松ヶ瀬はここで打8sとし、仮テンの5s単騎に受けたのだ。
 もし、園田がペンチャン落としの8sを何巡か引っ張っていたならば、松ヶ瀬が5s単騎ではなく、8s単騎で受けていた可能性もあり、園田がその8sで放銃する未来もあったのだ。

・岡田、先制リーチ!
配牌は、4人の中で一番良くなかった、、。

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 しかし、そんな配牌にも腐らずに、字牌や端牌を捨てていき、まっすぐにテンパイへと歩を進めていった。

 そして、11巡目、、、

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 リャンカンの5mを引いて、カン4pのテンパイ。
 岡田の捨て牌を見てほしい。4巡目までに字牌を全て処理している。あの配牌なら、1枚くらい安牌の字牌を抱えて進めたくなるものだ。ましてや自身初の開幕戦。東発から放銃などしたくないはずだ。

 手牌の悪さから、日吉さんとツッチーから全く相手にされていなかった岡田、

「リーチ!(私のことも話しなさいよ😡)」

 1枚切れのカン4pで躊躇なくリーチを打つ。

 これが、岡田の強さ。仕掛けや先制リーチが入っていないとは言え、筒子が高い場でダマにする打ち手も多いだろう。
 出アガリで裏が乗らなければ2600点の、安くて形も悪い手だが、ツモって裏を乗せればマンガンにもなる手。博打的な要素も高いが、こういった先制リーチを打つことは、Mリーグルールで重要な戦術となる。

 この局は、仮テンで回していた松ヶ瀬から258pの追っかけリーチを受けるも、流局で二人テンパイ。結果だけ見れば地味な点棒移動だが、それぞれの特徴が出た見応えのある一局だった。

◯東2局 
 園田が、タンヤオ赤の仕掛けで、500.1000は600.1100。供託2本が大きい。

 松本もうまく立ち回って、残り1巡のところでリーチをかけていた。ほんと、松本の簡単には諦めない押し引きのバランスはすごい。

◯東3局
・まずは、南家・園田の配牌。

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一言で言って、「悪っ😨」

ここで、園田が切ったのは、4s。

 ホンイツ、チャンタ、国士の全てを天秤にかけたのだろう。あとは、守備面を考えて、索子の中張牌を切って行ったというところか。

 この後、2巡目に西を重ねて、同巡役牌の南をポンして、萬子のホンイツへ一直線。

 これ、剛さんなら、1sか西か北を切って、南ポンからのメンツ手を目指すんだろうな。あと、仕掛けずに無理せず降り気味に打つMリーガーも多そうだ。でも、ソノケンさんはやるべき事はやるタイプだからね。

・松本と岡田の戦い
 この局の主役は、岡田と松本。この二人の戦いだった。

 まずは、岡田の切った東をポンして、松本がかわし手のテンパイを入れる。

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 そして、この松本のポンで、岡田に1mが入りチートイツのイーシャンテンになる。

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 結果的には、赤5sを切って、次巡4pを重ねて、3s単騎リーチを打つも、まさかの5s引きの親倍ツモを上がり逃しするんだが、実利を備えた良い手順だったなと思った。

 ここでの打牌候補は、3s、赤5s、4p、5pといったところか。場には5sが1枚切れていて、筒子が高く、索子が安い場になっていた。

①チートイツ一本の場合
 赤5sでなければ、1枚切れなので見た目枚数で5s切りでも良さそう。しかし、実際には場に高い筒子を捨てる人が多いと思う。
 その場合は、赤5p引きに備えて、4p、5pの順番で捨てていくはずなので、4pを河に並べていたことだろう。


②チートイツと發ポンの両天秤

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 岡田は、發ポンからの仕掛けも考慮に入れていたのであろう。だからこそ、45pの両面形の筒子に手をかけなかったのだ。
 そうすると、3sか赤5s切りかになるが、
・見た目枚数
・チートイ、赤5s切りの3s単騎は良い待ち
・發ポンした後の形の良さ

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 發ポンして打2mでこんな感じ↑
 シャンテン数は落ちるが仕掛けやすくなる。

 こんな理由で、赤5sを切ったのであろう。

 すごい強欲に行けば、赤5s単騎のチートイで親倍ツモアガリになっていた可能性もあったが、バランスが取れた良い手順だったなぁ。

 松本は松本で1000点のテンパイで、親リーに無スジ(ドラまたぎの7m)を押してこの手をアガリきるのだから、さすがである。

◯南1局
 ちょっと飛ばして南1局

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松ヶ瀬はここから、打6sでテンパイはずし。
その後、4p引きで打2m、そして2pを持ってきて、234の三色でリーチと、見事な手順を見せてくれた。(結果は、上がれなかったけどね)

さて、このテンパイはずしだが、6s7sの並びシャンポンリーチをするのは、どうだろう?

ここで、他家の捨て牌を見てみよう。

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6s、7sは、場に1枚ずつ切れている。
確かに、それぞれ1枚ずつ切れている並びシャンポンでリーチを打つ人はあまりいないかも知れない。
でも、大して良い手替りがないのと、他家の捨て牌から6s、7sを持っていなさそう、又は使えなさそう、ということを考えれば、一か八かにはなるが、ここでリーチを打つ選択肢もあったのかと思う。

 残り2枚の待ちは、見方を考えれば1枚切れのチートイツの待ちみたいなものであり、チートイなら場況良ければリーチを打つ人もいるはずなので、同じような発想をしてみても良いはず。

 もちろん、親に追っかけられたら目もあてられないので、絶対良いとは言えないが、2切れの中張牌の並びシャンポンはリーチを打たないと決めつけるのではなく、たまにはそういうリーチを打ってみても良いかなと思う。

 状況に応じていろいろやってみないとね。

4.最後に
 オーラスのガセさんのリーチ判断にも触れたかったが、長くなって書くのが大変なので、この辺で終わりにしておこう。

 結果的に誰が勝って、誰が負けたなどは、いろいろな人の観戦記に書いてあると思うので、ここでは割愛しよう。

 このnoteでは、自分自身で気になった打牌選択や局面を取り上げて、自分が麻雀を打つ時の糧にしたいと思っている。

 自身、戦術本を読んだり、麻雀の勉強をほとんどしたことがなく、リアル麻雀の経験則からくる考え方なので理論的ではないことが多いかと(^^ゞ

 1週間に8半荘分を見て、noteを毎回書くのは大変なので、1半荘、一番気になった1局を取り上げていこうかなぁ。

                            おしまい。


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