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夏×少女の良さを感じるゲーム(『夏、セミ、少女』感想)

フリーゲームの『夏、セミ、少女』をプレイした。その感想を書いていく。

夏を舞台にしたアドベンチャーゲームで、3分ゲーコンテスト第6回に応募されたものである。西東という少年が夏が初めてだという不思議な少女小此香(ここのか)と出会うお話だ。

以下あまり大きなネタバレは書かないようにしてあるが、一応ネタバレ注意。





物語に干渉できるポイントが一度だけあるのだが、そのポイントで複数のエンドに分岐する。そのポイントにたどり着くまでにヒントやミスリードが散りばめられていて、それがいい味を出している。
物語をきれいに3分にまとめるというのは難しいことだと思うが、この作品はうまくまとめてある。周回想定なので実際にはトゥルーエンドにたどり着くまでに3分以上かかる人が多いと思うが、作者の物語の組み立て方の良さを感じられる。
2005年のゲームなので今と昔の違いはあるが、夏の様子は伝わる。夏×少女の組み合わせは個人的に好きな題材だ。ロマンを感じる。夏の厳しいむされるような熱気とセミの鳴き声、少年と少女の出会いは物語の世界では絵になる。王道な話だが、王道には王道の良さがある。

もう少しで8月も終わるが、さっくりとできる夏のゲームがしたいのなら、ぜひプレイしてみてはいかがだろうか。


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