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【英検1級/番外編】私が英検1級対策で使用した教材まとめ&レビュー

この記事では私が英検1級の対策で使用した教材を紹介します。

購入した時期や目的、使用感をかなり率直にレビューしていますので、参考にしていただけると嬉しいです。私は基本的にニュース記事や洋書を読んで勉強する方が好きなので、英検1級のために買った書籍はこれから紹介する5冊のみです。


英検1級 でる順パス単

  • 購入した時期:一次試験8ヶ月前

  • 使用目的:英検1級の基本的な語彙を身に付けるため

  • おすすめ度:★★★★★ (5/5)

英検1級定番の単語帳 でる順パス単は一次試験の約8ヶ月前に購入しました。(本格的に取り組み始めたのは6ヶ月前)

パス単だけでは英検1級に出題される範囲をすべて網羅することはできないですが、パス単の2400語が英検1級のベースとなるのは間違いないので、まずはこれを完璧にすることを目指しましょう。パス単の語彙をしっかり覚えることで、英検1級の語彙問題でも安定して7~8割は取れるようになります。将来的に英検1級の受験を考えているのであれば、すぐにでも購入してほしい一冊です。私は早い時期に購入して目を通していたことが語彙問題の安定に繋がったと思っています。

  • 超定番の英検1級単語帳

  • 英検1級への挑戦はここから始まる

  • パス単だけでは英検1級語彙は網羅できないが、語彙問題で安定して7~8割取る基礎力が身に付く

英検1級 過去6回全問題集

  • 購入した時期:一次試験4ヶ月前

  • 使用目的:英検1級一次試験の問題形式を知るため

  • おすすめ度:★★★★★ (5/5)

過去問は一次試験4ヶ月前に購入しました。こればっかりは全受験者にとってマストな教材ですね。

過去問を解いてみるタイミングとしては、ある程度パス単を回して基本的な語彙力を身に付けてからチャレンジするのが良いと思います。やはり語彙問題はTOEICで900点以上ある方でも難しいので、パス単を7割ぐらいは覚えた頃ぐらいに一度解いてみるのがおすすめです。直近3回分の過去問は英検の公式HPから手に入るのでまずはそちらを解いてみましょう。HPの3回分+本書の6回分で練習量としては十分だと思います。

  • 過去問演習は全受験者マスト

  • ある程度パス単でベースとなる語彙力をつけてからチャレンジしよう

英検1級 ライティング大特訓

  • 購入した時期:一次試験3ヶ月前

  • 使用目的:英検1級英作文の書き方を学ぶため

  • おすすめ度:★★★★★ (5/5)

ライティングの参考書は一次試験3ヶ月前に購入しました。

他の英検1級のライティング教材を使ったことがないので、相対的な評価はできないのですが、個人的にはこの植田一三先生の書籍は本当におすすめです。試験3ヶ月前の時点では右も左も分からない状態だった私ですが、本番では31/32と満点近い評価を得られたのはこの本のおかげだと思っています。

植田一三先生らしくプロローグから「ライティングの採点は甘いので是非満点を目指しましょう」とスパルタなことを言ってきてビビりますが、明快で論理的な英作文を書くためのエッセンスが詰まった良書だと思います。レイアウトや色の使い方が綺麗で読みやすい点も非常に好感が持てます。

私は初めの1ヶ月はあまり深く考えずに本書のモデルエッセイを写経しました。ちなみに本番では本書レベルの構成・語彙で書けなくても十分に合格するのでご安心を。本書の英作文は32点満点を通り越して40点ぐらい取るぐらいの勢いで書かれています。

  • 植田一三先生ならではの明快で論理的な英文を書くための考え方を学べる

  • レイアウトや色使いが綺麗で使いやすい

英検1級 英単語大特訓

  • 購入した時期:一次試験3ヶ月前

  • 使用目的:パス単では網羅できていない語彙を身に付けるため

  • おすすめ度:★★★☆☆ (3/5)

パス単がマンネリ化してきた時期に購入した英単語大特訓。まず、この本は一般的な単語帳とは一線を画したコンセプトのボキャビル本となっていて、基礎的な語彙から英検1級以上の語彙までが類語ベースでグルーピングされています。

例えば、「厳しい・独裁的な」というグループであれば、2000語水準のtough, sever, tightから、10000語水準以上のautocratic, draconianといった語彙が1ページで確認できるようになっています。

素晴らしいコンセプトかつ完成度であることは間違いないのですが、英検1級の合格だけを考えるとどうしてもオーバーワークだという印象です。

英検1級合格後にさらなる上位資格を狙う方であれば買って損はないですが、まずは英検1級合格をという方はまずはパス単をしっかり回すのが良いと思います。そうした理由でおすすめ度は3/5としました。

  • 類語ベースでまとめられた面白いコンセプトのボキャビル本

  • 素晴らしい完成度の書籍だが英検1級合格だけを考えるとオーバーワークになりそう

英検1級 面接大特訓

  • 購入した時期:一次試験終了直後

  • 使用目的:二次試験準備のため

  • おすすめ度:★★☆☆☆ (2/5)

本書は一次試験終了直後に面接準備のために購入しました。ここまで植田一三先生の書籍を絶賛してきた私ですが、正直この本については買う必要はなかったと思っています。(実際ほとんど使っていません)

まず、面接大特訓というタイトルながら、なぜか中身は中途半端に英作文とスピーチがセットになった対策本になっており、全てのモデルスピーチが非常に堅い完全な書き言葉になっています。

1分間しか準備時間のない二次面接でこのような綺麗なスピーチをするのは私には無理ですし、これを暗唱して練習したところで本番での再現性がないと判断して本書を使うのをやめました。また、英検1級の二次試験は多少拙くてもいかに自分の意見を自分の言葉で伝えられるかが合否の分かれ目だと思うので、私は結局参考書を使わずに二次試験の準備をしました。

二次試験当日の会場では本書を持った人も多く見かけたので、一般的には人気のある参考書なのだと思いますが、私にはどうしても合いませんでした。私は参考書は使わずにネットから出題トピックだけを拾ってきて、あとは自分で意見を考えて、アドリブで話す練習をしました。

  • 面接大特訓というタイトルながら、英作文対策も兼ねた構成になっておりコンセプトが不明確

  • 試験当日の1分間で準備するのは到底無理な綺麗な構成で書かれており、本番での再現性がない

まとめ

以上、私が半年間の英検1級対策で使用した教材を紹介しました。

上記5冊以外は使ったことがないので相対評価はできていませんが、書店に並んでいる英検の教材はどれも一般的に評価されたものばかりなので、個人的にはどれを選んでも大して変わらないと感じています。

大切なことは、どのような教材を使うかではなく、いかに自分自身で考えて本番を想定した使い方ができるかだと思います。ですので、あまり教材選びに神経質にならずに、自分に必要なこと冷静に分析して地道に積み上げていきましょうね。


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