アイドルにもyoutuberにも興味がなかった私がvtuberに馴染んだ理由


今年で三十路に足を踏み入れるが、2020年まで現実のアイドルや声優(俳優)に関心を抱かず、youtuber にもニコ生にも興味を持てなかった。

TV はアニメやドラマなどストーリーを楽しむもの、youtube などの動画サービスはゲームやアニメの切り抜きを楽しむものとして扱ってきた。

数年前に vtuber が話題になった時もすぐに関心を失った。まだ配信内容のレパートリーが少なく、ちょっと見てこんなものかなと思った気がする。

それから数年の月日が経ち、2020年の3月、私は再び vtuber というコンテンツと直面することになった。

すっかり拡大し、変容していた vtuber 業界に私は正直、驚かされた。

にじさんじとホロライブの勢いはすさまじく、2つの事務所だけで100人以上の多種多様なライバーが活動していた。

アーカイブや切り抜きの数も膨大でとても見切れない程だ。しかも今この瞬間にも新たな配信が生まれている。

3D 配信もあったが、個人的には Live2D が主流の今の配信形態の方が見やすく感じた。

もうすぐ見始めて1年ほどになるが、未だにスパチャを投げたことはない。自分でも思うが、うん、まぁケチだ。

ただ、1年の間にチャンネル登録しフォロワーとなった vtuber は徐々に増えていった。今ではもうざっと二十は下らない。

メン限配信にも興味が湧き、その内、何人かはメンバー登録している。

そうして毎日、気に入ったライバーの配信や動画を聞いて楽しみながら、常々疑問に思うことがあった。

どうして、私は vtuber に馴染んだんだろう、と。

色々頭を捻ってみた。声が良いから。絵が可愛いから。そのライバーの性格が面白いから。

しかし、それはアニメや漫画でも同じ筈だ。私はアニメや漫画は好きだが、毎日は見ない。しかし、vtuber の配信はなぜか毎日聞いていられる。

配信内容が面白いから?しかし、それなら youtuber でもよかったはずだ。

今になっても youtuber の配信はほとんど見ない。なんとなく三次元の動画映像に馴染めない。

ドラマや映画は問題ないのでカメラワークの問題かもしれない。しかし、vtuber の動画はずっと眺めてられる。

そんな風に考えているうちに、一つ気づいたことがある。

vtuber は一見すると、私達に馴染み深いアニメやゲームのキャラクターに近い。だが、アニメやゲームのキャラクターの出番は有限だ。

主役級のキャラの出番は多いが、脇役であるサブキャラの出番はかなり限られている。

自分の好みのキャラがいても、ずっとそれを見ていることはできない。

しかし、vtuber に関しては突き詰めてしまえばサブキャラはいない。ある意味、全員が主役なのだ。

活躍の度合いに個人差はあるだろうが、好きになったキャラクターだけを見ていられる。しかも、かなりの頻度で出番は増えていく。

勿論、vtuber はアニメやゲームの漫画のキャラクターとは違う。生きている人間だ。配信内容もゲームや雑談がほとんどだ。

それでも、配信の中で語られるちょっとしたエピソードや他のライバーとのやり取りを聞いているのが妙に癖になってくる。

時には自分の期待とずれることもあるし、興味のない配信内容の時もある。

それはそれで意外に面白かったりするし、ちょっと違うなと感じたら、その時は画面を閉じて、別の好きなライバーの配信を観ればいい。

そして、その内、また興味が湧くような配信がやってきたら視聴に戻る。

気楽に、ずっと、好きなライバーの活動だけを眺めていられる。

それが私のvtuber に馴染んだ理由なのかもしれない。

この辺りで筆を置く。折角 note のアカウントを作ったので、以前から vtuber に関して自分なりに思っていたことをツラツラ書いてみた。

また気が向けば、推しのライバーについてでも触れてみたいと思う。


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