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玉葱先生の土を喰らいたい

和食の良さをよく謳われるが
単なる味付けや手仕事の細かさ
技術などでは事足りない

尊い命を頂くを知り
一点一点集中し丁寧に調理行う
どんなものにも命があり
粗末も高級もなく大切に使う
不十分でも最善を尽くし食材を活かす
道具に愛情を持ち
丁寧に扱い毎度整える
食べる相手に寄り添って
調理、献立、提供を心する

米を研ぐにもよくよく注意
細かいところまで目を配る
まごころもって勤めを行う
一瞬のいい加減、怠け、投げやりするようなことがあってはならない
集中を一滴一滴注ぎ足し
典座は一つ一つ徳を積む

道元禅師の典座教訓

精進料理は禅の精神に基づくもので
古来から脈々と受け継がれてきた
四季自然と相談した精神と改めて学ぶ

800年前、
道元が大陸から持ち帰った多くの学び

食べることは生きること
生きることは死ぬこと

道を指さしてくれた玉葱師匠
渾々と教わったものを見られる映画だった

典座教訓にこんな一説がある。

優れた師に巡り会うことができずに仏道を進んでも
たとえ宝の山に迷い込んでも
どれが宝かわからずに手ぶらで帰るようなもので
なかなか良い修行はできない。

玉葱師匠のお店は今年閉店されたそうだ
彼の土を喰らいたい

#土を喰らう十二 ヵ月

言葉を直接届ける機会をいつか何処かで作れたら!