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#18 お金を貯めろ

低学歴、低年収の男はとにかくお金を貯めたほうがいい。今からでも間に合う。とにかくお金を貯めろ。

人は平等ではない、大企業の息子に生まれれば必ず大企業の役職に就ける。教育をしっかりする家庭に育てば、それなりの学歴を積むことができる。親が金持ちでもない、教育に熱心でもない、そして自分自身も勉学に取り組んでこなかった。そんな男たちに伝えたい。何度でも言う「金を貯めろ」

成人になった男たちは、誰も守ってくれない。誰かに期待しても無駄だ。学歴がない、低年収。容赦無くそれだけで足切りされるような世界だ。平等じゃないから、自分は生まれが不幸だ。そんなことを言って、どれだけ泣き叫んでも誰1人としてあなたを助けてくれる人はいない。これは比喩じゃない。本当の話だ。

私は若い頃、借金にまみれており、借金を返すために借金を重ねるような生活だった。お金に対する意識が甘すぎたせいだ。家賃が払えない時もあった。管理会社からはいつまでに払わなければ、強制退去だと言われた。税金が払えなかった。いつまでに払わなければ、家財を抑えると通知がきた。そんな時に、なんとか来月まで待ってくださいとお願いをして、なんとか待ってもらうことはできた。しかし、その次もその次も家賃や税金の請求は続くわけだ。心のどこかで、お願いすれば同情してくれるんじゃないか、そんな期待をしていたが、そんなのは何度も通用しない。本気で住む場所を失えば、仕事なんかにはありつけない。

そう、あなたを守ってくれるのはお金以外にない。友人にもお金を貸すと、一気に友情は崩れる。それほどお金というのは大事なものだ。それなのに、お金に対してあなたたちは無頓着すぎる。お金のために働いているのに、それで稼いだお金をあっという間に使ってしまう。ボロボロのアパートに高級車が停まっているのを見ると、本当に情けなくなる。優先順位が違うだろうと言いたくなる。

お金を貯めるメリットとしては、ここで言うまでもないが絶対的な安心感がある。もしも、仕事をクビになったとしたら。もしも、急に入院することになったら。もしも、事故に遭ったら。いろんな「もしも」からあなたを守ってくれるのはお金しかない。

私は、成功者になるために徹底的にお金を貯めた。他人が見たら驚くほどの安いアパートに住み続けた。ボロボロの軽自動車にのっていたが、それすら売り払った。車を売ったお金と、副業で稼いだお金を使い、中古のホンダカブを買ってそれに乗り続けた。ガソリン3Lで100km走れるほどの低燃費で、オイル交換くらいの費用しかかからない。私は地位が上がってもカブに乗り続けてお金を貯めた。

家にはとてもじゃないが誰も呼べないほどボロボロだった。それくらい徹底して、ものすごく短期間で数千万円を貯めた。その数千万円は投資に回し、僅かではあるが配当金がもらえるようになった。配当金だけで生活できるレベルになって初めて私は車を買った。それでも高級車ではない。フェラーリを一括で買えるくらいのお金を持っている時に、安い国産中古車を買えるかどうか。その点では私は徹底してお金を貯めることを選んだ。

お金が貯まった時には、絶対的な安心感がある。もう仕事を辞めても生きていける。そう思うと、仕事を辞めて何をしようかと想像する。仕事を辞めた先には、ものすごく退屈な毎日が来ると容易に想像できた。だから、私は地位を捨てて、私が本当に好きな仕事だけに没頭できる立場に変わった。年収はもちろん下がった。しかし、好きな仕事をしているということで、夢中になって取り組める。その結果として、他人からの評価はものすごく上がる。そして、今が一番年収が高くなっている。

これは、お金を持っているからこそできたことである。お金を稼がないと生活ができない頃だったら、絶対に地位を捨てていないし。好きでもない仕事、やりたくない仕事でもやらなければいけない立場を必死で守っただろう。そんな必要が一切ないのだ。最高の人生だ。

お金を貯めるためにはどうしたらいいかと時々聞かれる。この質問に対する答えは1つだ

「使うな」

子どもでもわかる。引き算ができれば、そんな当たり前のことがわからないはずがない。しかし、本当に多くの人たちはお金を使って、お金を得る方法を得ようとする。例えば、生活資金で投資をしたり、ギャンブルをしたり。それだけではない、お金がないにも関わらずローンを組んで家を買ったり、車を買ったりする。昔の私はそうだったが、今の私からすればお金がないのにお金を使う意味がわからない。

そう言うと、「ストレス解消」「お金を使わない人生なんて楽しくない」などという。

お金が有り余るほどあれば、そもそもストレスなどたまらない。嫌なことはお金を使ってアウトソーシングできる。お金を使わなくても、お金があるからこそ人生は楽しいのだ。この意味がわかるか?

こういう話を聞くと、多くの人が「お金を節約しよう」と決意する。やることといえば、ジュースを買わないとか、昼ごはんを安く済ませるとか、そう言ったことに取り組む。それもいいだろう。しかし、もっと大きなお金を失っていないか。例えば、家賃、車の維持費、服代、通信費、外食費、交際費という名の娯楽。毎日100円を節約して、週末に1万円、2万円を平気で使う。

車を買う時など、1万円の価値はかなり下がる。例えば、ナンバープレートの周りにつける部品だけで1万円、窓枠のサッシで1万円、タイヤをアルミにして5万円、LEDライトにして5万円。と言うように金銭感覚が麻痺をして、月収以上金額を軽い気持ちで使う。

結婚式もその代表だろう。テーブルの上の花10万円。テーブルクロス10万円。ライスシャワー10万円。そんな感じでお金をどんどん奪っていく。本当に金銭感覚が狂っているとしかいえない。それを他人からのご祝儀で賄おうとしているのだから、派手な結婚式など無駄でしかない。

お金を持てば持つほどに、過去の私がいかに愚かだったかを思い知らされている。本当に愚かだった。借金があるのに彼女とデートして1万円の食事を平気でする。借金があるのに、新しい服を買う。借金があるのに、さらに借金を重ねて見栄を張るための何かを買う。娯楽にお金を投じる。本当に愚かだ。

そして、催促の電話に追われることになる。私は今となっては、あの経験をして本当に良かったと思っている。お金がないことがこんなに辛いのかと。お金がないと誰も守ってくれないのかと。食べるものも買えない。住む家も失う。風呂も入れない。そんな生活の一歩手前だった。あの経験が私を目覚めさせてくれた。

しかし、あなたはそこまで落ちる必要はない。想像力を働かせるだけだ。本当にこの車のローンで毎月数万円も払う必要があるのか。本当に貯金をするよりも、このタイミングでこのバッグを買うことに価値があるだろうか。もしも、明日会社が倒産したらあと何ヶ月生きていけるだろうか。そんなことを徹底して想像する。

力のない動物は淘汰されて死んでいくしかない。人間の男もお金という力が無ければ、力ない動物と同じように淘汰されていくのだ。

お金がまだ十分ではなかった頃には、請求書が届くたびにお金を払うのが嫌で仕方がなかった。自動車税、保険料、税金、車検代、修理代あらゆるものを払う時にものすごいストレスを感じる。冷蔵庫に貼った請求書を見るたびにストレスを感じる。早く払えばいいのに、それが嫌なのだ。結局払わなければいけないのに。

しかし、今では請求が届いてもすぐに払ってスッキリすることができる。請求書を見た瞬間にバッグに入れて、職場の秘書に支払いをお願いする。これで請求書とはサヨナラだ。二度とストレスを感じることもない。

お金を稼ぐ。つまり「責めの姿勢」が向いている人もいる。私の師匠はそうだった。大きく稼いで大きく使う。
しかし、私には才能も努力する能力も師匠ほどではない。だからお金を使わない「守る姿勢」を選んだ。圧倒的に難易度が低い。

これを読んでいるあなたも、大金を稼ぐ能力がないはずだ。大金を稼いでいるのであれば、こんな記事は読まない。だから、才能のなさを認めて、お金を徹底的に貯めるべきなのだ。

お金がある安心感。家族を守れる安心感。これに勝る精神安定剤はない。

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