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春夏秋冬是好日  #1

 ~良きこと 悪きこと~
 私は今になって“友達のありがたさ”を実感している。今までもありがたいとは思っていたけれど、よりそう思うようになった。

 小学生のときは友達がいっぱいいた。少なくとも、私はそう思っていたのだけれど、中学に入学してからは一変した。だいたい小学校から中学校は同じ顔ぶれだけど、何故か全くわからないまま突然無視をされるようになった。

 最初は学級の中だけ。そのうちどんどんエスカレートして、全学級の子たちからも同じようになった。
 上靴が毎日なくなっていたり、イタズラを書かれたりした。教科書のページがところどころ破かれていた。たまたま机の中に忘れて行った“女の子の日”に必要なものが、全部出されて開かれて机やいすの座布団の下に貼られていたこと。それだけならなんとか我慢できたけど、ひらかれたところにチョークで“きもい”
“デブ”“◯ね”などなど書かれていたことだった。
 それを窓際でニヤニヤ見ている同級生たち。恥ずかしくて、必死で涙を堪えながらそれを剥がしていたときに笑いながら、わざと私にぶつかるよう押して“やめれや!バイ菌かわ移るって”と笑いながらやっていた。 

 そのうちに泣くこともしなくなり、“無”の状態で学校生活を送るようになった。でも、私もいじめられる前までは誰かの悪口を言ったり、笑ったりしていたんだ。自分でしたことは、良きも悪きも自分に返ってくる。いじめられたおかげで、そう気付くことができた。

 高校に入学してからは、“青春真っ只中!”って感じでとにかく楽しかった。それでも私は、みんな心の中では私を嫌っているんだろうなぁ~って、どうしてもそう感じてしまっていた。楽しくて、友達もたくさんいたのにね。
 
短大時代もとても勉強も、恋も遊びも全力でやっていた。失恋して泣いたこともあったけど笑。
 オーストリアに留学もした。生活習慣の違いは、すぐに思い知らされることになった。
12~13時間?のフライトで、機内食は5食。これだけでも多いのに、飛行機を降りてすぐの夕食が、まぁでっかいステーキ!副菜のポテトをたっぷり添えて…。
水はとても貴重なため、日本みたいに座ったらお水が出てくるなんてあり得ない!ミネラルウォーターが1本500円ほど(当時の値段でね)。だから安いジュースを頼むけど、ワインとかではないからファンタオレンジの一択しかなかった。

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