長編小説「ウンコ」②

私はとんでもなく美しい美女だ。いわゆる絶世の美女。
そんな私が時にとてつもなく巨大な一本グソをする。
恐ろしいほど臭くて、そして美しい巨大なクソ。
そのクソが私のような絶世の美女から出てくる。
これをどう理解すればよいのか。

時間はもう13時を過ぎていた。
会社には急用が出来たと言って、私は早退した。もちろん私の巨大な一本グソ、アドールに早く会いたいから。12時ちょうどに席を立ったのにもうこんな時間だ。都市の生暖かい空気が私の脚を絡めとる。都市の空気はいやらしいブサイク男性の視線に似ている。ブサイク男性の視線そのものだと言ってもいいだろう、私はそう思う。ブサイク男性が巨大なビル群を作り、こんないやらしい空気を醸し出しているのだ。そして私のような絶世の美女は否応なくそんな都市におびき出され、そして餌食になる。巨大な高層ビルはブサイク男性の巨大な陰茎。ああ、それにしても、この都市のビルは本当に臭い。早くアドールに会いたい。アドール、私を助けて。

つづく


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