タイの政治背景のまとめ パート1(2001年~2006年クーデター発生)

去年まで政治に関してあまり関心がなかったタイ人である私から見た簡易なまとめです。今のタイの政治の状況を理解するのに、少しでも役に立てれば幸いです。

タイの政治なんて昔から腐敗だらけで絶望的です。子供の頃は誰もが政治に対して興味ありませんよね。私もそうでした。だから、2001年タクシン氏が首相になるまでの政治のことは全く知りませんでした。

その頃、私は高校3年生で、受験勉強を頑張っていた頃なので、政治の話なんてもちのろん感心ゼロ。それでも、かなり印象的な選挙でした。あの頃のタイ国民は政治家どもに絶望していたし、タクシン氏はビジネスマンでお金持ちだから、悪いことはしないだろうと周りの大人が言っていた。そこで、総選挙でタクシン氏のタイ愛国党が首位となり、タクシンが首相になりました。

あの頃、タクシン首相はビジネスマンらしく行動が早く、「OTOP (一村一品運動)」という地方の経済活性化プロジェクトや「30バーツ医療制度」という低額で病院の診療が受けられる制度政策などを次々と打ち出して、当時まで政府から無視され続けていた地方の人達や低収入の人達が大喜びでした。それで、タクシン首相の人気が爆発的に上昇しました。特に、貧困層が多いとされている東北地方。
一方、恩恵を受けていなかった都会の人達や中級流の人達からすると、お金のバラマキだと感じ取り、サボり多めの公務員達も、タクシン首相の民間企業のような働き方の導入により、不満が募りました。

当時のタクシン首相は国民の為の政策を打ち出したと言っても、ずるい方法で節税したり権力を行使して利益を得たような事態が相次いでいました。

それでも、圧倒的な人気の為、2005年にタクシン氏が続けて首相になれました。そして、その年に反タクシン派によるデモが発生し、翌年の2月に下院解散することになりました。4月に総選挙が行われ、タクシン首相の政党が圧勝し、一党政府になりました。そこで、反タクシン派のデモが発生し続ける一方、それに対抗するタクシン支持派によるデモも発生していました。このような状態が続き、ついにこれらの騒動を抑える為に2006年9月に軍隊がクーデター起こしました。


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