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248 米ISM製造業総合景況指数、6月は46に低下

今回は、少し上向くかと思ったが、そうではなかった。但し、輸送機器、機械、電気機器、家電製品・部品など一部の業種が力強さを保っていることも示された。
価格指数は41.8と、前月の44.2から低下。供給網の逼迫の大幅な緩和のほか、借入コストの上昇を受けた需要減退を反映した。雇用指数は48.1と、51.4から悪化した。

しかし、このデータは今は意味がない。FRBは景気は底堅いと感じているが、このデータは全くそうなっていない。FRBは雇用市場を注視しているが、このデータは雇用データと乖離がある。以前はこんなことはなかった。どうなっているのか?

雇用の拡大は依然、過去の平均より高いが、ISM製造業指数はリセッションスレスレまで低下している。

今は意味がない統計だが、以前は非常に重要な指標だった。
参照  この数字さえ知っていれば大丈夫! 経済統計|会社四季報オンライン
株価との連動性、政策金利との連動性などなどから、私は、世界の2大経済指標の一つと考えていた。今は昔の話である。

ISM指数と政策金利変化の連動性

この関係は、たぶん、世界で私が最初に気づいた。来日していたヤルデニと神谷町のドイツ銀行のオフィスで会い、彼に話したところ、彼のレポートで紹介された。1990年代半ばだったと思う。

ISM指数と株価変動の連動性

このグラフは、あちこちで見かけるようになっているが、実は、この関係も世界で私が最初に気づいた。2000年前後だったと思うが、日経新聞で紹介された。書いたのは、名前は忘れたが、女性記者だった。



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