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163 メモ クレディ・スイス、2.2兆円分のAT1債が無価値に

クレディ・スイス、2.2兆円分のAT1債が無価値に - 日本経済新聞

これはないだろう。これでは、金融市場の混乱を煽るばかりだ。
破綻もしていない銀行の社債(AT1債)を勝手に無価値にする(ワイプアウト)のは横暴だ。
他にもAT1債を発行している銀行もある。
今後は、AT1債発行による資金調達は難しくなる。
CSのAT1債の保有者はどうなる。

(この処置の背景を勝手に憶測すると、・・・最後を参照。)

こんなありえないことが起きれば、金融市場はルール無しになってしまう。
UBSがCSを買収とのことで、CSの高利回りのAT1を買った投資家もいるようだ。

この決定は、UBSによるものではなく、スイスの金融市場監督局による決定とのこと。スイス金融当局は相当焦っている。彼らにとっては、金融市場のことよりCSをこの世から消すことが重要なのだろう。

確かに、AT1債は銀行が破たんした時に、ショックを吸収するためのもので、今回のように公的資金が注入されれば、AT1債が無価値になる理屈はたつ。
たつが、株式価値は無価値なっていない、公的資金を使いつくさなくても済むのではないか?など、疑問が多い。

今回の件は、株式価値を高めること主目的だったのではないか? 筆頭株主(サウジ・ナショナル・バンク)と何らかの裏取引があったのではないか?欧州の投資家や金融機関よりサウジの方が大切なのはわかるが。いかにもスイスらしい。 


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