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221 米 雇用市場がタイトでも6月は利上げ見送り

5月19日、パウエル議長は「金融機関の与信がより厳しくなっていることを考慮し、利上げ局面は終了していないが、6月利上げは見送り、7月に0.25%の利上げ」を示唆した。
5月26日にPCEが発表され、インフレの沈静化が進んでいないことが示され、6月利上げに傾いたかと思われた。
5月31日、ジェファーソンFRB理事は「6月の会合で政策金利の据え置きを決定しても、今サイクルのピーク金利に達したと解釈すべきではない」と述べ、5月19日にパウエル議長が示唆したことを改めて示唆した。フィラデルフィア連銀のハーカー総裁も同様のことを示唆した。
ジェファーソン理事がパウエル議長を代弁していることは間違いなく、もう、次の雇用統計がどうであれ、6月の政策金利据え置きは確定のようだ。

5月31日、米国4月雇用動態調査(JOLTS)求人件数が発表になった。
非農業部門の求人件数(季調)は1010万3000件で、前月値から35万8000件増加、企業の採用意欲は強いことを示した。これを受けて、6月利上げの確率は一層高まったが、上記の通り、それは打ち消された。

パウエル議長が注目する求人倍率は反騰、雇用市場は依然タイトなようだ。

求人サイトを運営するIndeed社の求人件数データ(daily dataが毎週木曜日に発表される)も、求人状況が堅調なことを示している。








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