490 円安のもう一つの理由
今の円安の背景は米日金利差で間違いないだろう。
私は、そろそろ円安は終わり、どこかで円高に向かうだろうと考えている。しかし、だからといってドル売り/円買いのポジションはとれない。
株式投資の場合は、相場見通しやストーリーがあれば、それに沿ってポジションを取る。あとは、それが株価に現れるまでじっくり待つだけだ。
(予想で一番難しいのは、次に何が起きるかより、それがいつ起きるのかを予想すること)
しかし、今のドル円相場ではそうはいかない。円高になるだろうと思っても、いつ円高になるかわからなければドル売りポジションはとれない。日米短期金利差が5%以上あり、ドル売り/円買いポジションを取ると、日々年率5%以上のキャリーロス(スワップロス)が生じる。10倍のレバレッジを掛けていれば、年率50%以上のキャリーロスになる。これは耐えられない。
こうして、誰も円ロングを維持できず(我慢できず)、ドルロングポジションばかりが高まっていくことになるのだろう。なにしろ、ドルロングだと、逆に、日々年率5%以上のキャリー益(スワップ益)が得られるからだ。着実に収益が積みあがっていく。
ということで、円安の最大の理由は日米金利差であることは間違いない。
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