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492 米消費者物価

4月の小売売上高は前月比で横ばいだったが、3か月前比(年率)は5.6%。
但し、GDPの算出に使用される飲食店と自動車ディーラー、建材店、ガソリンスタンドを除いたコア売上高(コントロールグループ売上高と言う)は前月比0.3%減となった。
消費は強いとも弱いとも(底堅いとも軟化しつつあるとも)言えないような状況。

小売売上高は名目値


消費者物価は、上昇が止まった感じ
目標の2%よりはるかに高いが、家賃が大きく押し上げている。これは技術的なところもあり、徐々に上昇率は低下していくだろう。

物価の判断基準は、灰色の部分(住居費除くサービス)。これが赤点線のラインまで低下することが望まれている。
今回は、住居費除くサービの前年比上昇率は高まっていたのが止まったしかし、利下げを検討するには、まだかなり高い。

利上げというシナリオは遠のいた。しかし、利下げも検討さえされないだろう。
証券・金融市場は安ど。株価にはいいニュース。
住居費除くサービの前年比上昇率の上昇につれて長期金利も上昇してきたが、その動きは止まり、低下の方へ多少スイングするだろう。

以上のように、今回の物価、小売のデータは曖昧だ。明確な方向性が出たわけではない。ここからも、PCE価格指数や、雇用統計などで、証券・金融市場の動きは変わってくるだろう。

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