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393 続 植田総裁記者会見 2024年1月23日

私の解釈と市場の解釈が違うようなので、追記

植田総裁の記者会見で話題になった
(1)2%物価目標達成の「確度は少しずつ高まっている」
(2)「大きな不連続性が発生するような政策運営は避けられる」
の解釈がよくわからない。

(1)2%物価目標達成の「確度は少しずつ高まっている」発言は、単に認識を示しただけで、タイミングを意識したものではないと捉えたが、
市場では、早期(3月19日または4月26日の日銀決定会合で)のマイナス金利政策の解除観測が強まっている。
市場は例の「チャレンジング」発言を曲解したこともあり、市場の観測はいい加減なものと思っているが、私が間違っているかもしれない。

(2)「大きな不連続性が発生するような政策運営は避けられる」とはどう意図で言ったのか?
マイナス金利解除は金融政策の正常化(マイナス金利解除、YCC撤廃、ETF非保有へ)という意味でなされるのか?
物価目標達成を見越して実質金利のプラス化を目指してなされるものか?
後者なら、マイナス金利解除後も徐々に利上げが続くことになるが?
この質問に対し、植田総裁は否定も肯定もせずごまかしたが、心の中ではどう考えているのだろう?

この「大きな不連続性が発生するような政策運営は避けられる」という言葉は、今回の記者会見で初めて出て来たのか?
また、そうなら、どういう流れの中で出て来たのか?確か、最初の頃の発言だったような気がするので、時間があれば、もう一度聞き直してみようと思う。

以下では、政策金利として無担O/Nコールレートを用いたが、日銀の金融政策のターゲットは変化してきた。
参照 金融市場調節方針の変遷を教えてください。 : 日本銀行


2%物価が定着するなら、政策金利はそれ以上になっていいはずだ。

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