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番外 名目GDPと実質GDP

GDPとは、Gross Domestic Product の略称。国内総生産と訳される。
国内で生産されたサービスや商品価値の総額。
ただし、主婦の家事労働、日曜大工、ボランティア活動はGDPに含まれないなど完全なものではない。

GDPには、名目GDPと実質GDPがある。
名目GDPとは、企業で言えば売上高に相当
売上高を売上数量と単価に分解すれば 売上高=売上数量×単価 となるが、
売上数量に相当するのが実質GDP 。 但し、金額ではないのに、日本では単位は円を使うので紛らわしい。内閣府から発表されるデータでは、名目GDPの単位は(円)だが、実質GDPの単位は(2015暦年連鎖価格、円)とある。実質GDPの単位は「円」ではなく「2015年基準円」ということだ。

名目GDPは経済規模を表すもので絶対的な額だが、実質GDPは基準年を変えれば数値は変わってくる。
また、実質GDPは数量としたが、数量には質・性能の向上も含まれる。例えば、10年前のレタス1個は今もレタス1個だが、10年前のパソコン1台と今のパソコン1台では、今のパソコンの方が数量は大きい。勿論、10年前のパソコンと同じものを今作れば同じ数量になる。
話が難しくなってきたが、要は、名目GDPは金額で、実質GDPは数量だと考えておけばいい。

そして、単価に相当するのがGDPデフレーター。  基準年のGDPデフレーターを1とする。
名目GDP=実質GDP× GDPデフレーター
となる。
つまり、基準年の名目GDPと実質GDPは同じになる。




参考

https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/kakuhou/files/about_old_kaku/pdf/shiryou_rensa.pdf


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