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479 米雇用統計(5)

雇用統計では時給が最も重要と言ってきたが、インフレにはコストプッシュとディマンドプルがある。
時給の抑制は、コストを下げることと、賃金の伸び低下が消費(ディマンド)の伸びを抑制し、物価上昇抑制につながる。
一方で、雇用の減速は消費(ディマンド)の減速につながるので、雇用状況も重要である。但し、今は雇用者数のデータが信用ならないという問題がある。
それでも、種々の方面から雇用状況を見ることで、雰囲気は把握しておきたい。
ここからは順不同で並べていく。

■雇用全体に先行すると考えられる人材派遣業の雇用はかなり前から減少している。ここまで雇用が伸び続けているのは不思議なくらいだ。今回は違うのか?今では、注目する人は減った。

■雇用統計には、事業所調査と家計調査があるわけだが、事業所調査では雇用は伸び続けているが、家計調査では就業者数はやや停滞している。
(参考間まで、失業率は家計調査データに基づいて計算される)

民間の給与計算サービスを提供しているADP社のデータはアンケート調査でなく、自社で扱っているデータなので、信頼性は比較的高いと思われる。そのデータでも、雇用が底堅いことを示している。

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