見出し画像

339 FX必須情報#027 為替相場と金利差 ドル円相場に異変?

(1)わかっていること(予想ではなく、現状把握)
(A)FRBが利上げをpauseした。
 ・雇用は医療関係を除くと縮小している。
 ・物価は、shelter(家賃)を除くと低下傾向にある。
(B)11月に入ってからの米金利の低下は史上最大になっていた投機筋の債券先物のショートポジションの巻き戻し
(C)株価も、利上げpause、依然強い業績拡大を反映して、再び買い優勢に。
(D)日本株も同様。円安による企業利益押し上げ、米利上げpauseで、再び買い優勢に。
(E)植田総裁は「物価見通しは間違った。しかし、物価低下の見通しに変更はない。」と、国会で誰に何を言われようが、要は、金融緩和を継続する気だ。これが円安を支えている。
(F)FRBは利上げをpauseするが、利下げする気はない。来年の利下げを否定しないが、それだけのこと。そこまでは見ていない。
(G)米景気について、景気減速(総需要の抑制)が必要だと言うが、その為にも、長期金利の大幅低下は望ましくないと考えているが、景気の見通しはそこそこと考えている。要は、減速しつつあるが、不十分ということ。
結局、この態度が全てをわかりにくくしている。利上げはpauseしたが、(市場が相場を決める)長期金利は下がらないでほしい
参照 337 FRBは急激な長期金利の低下を牽制

(2)わからないこと
(A)原油安 供給は絞られている 需要は実際には弱くなっていない
今後の本格的世界経済軟化(欧州は既に弱く、中国も強くないなかでは、米国経済が軟化するということ)を反映しているなら、米国株の上昇は多少奇妙。
株価は足元の状況を反映し、原油は不透明な来年の状況を反映しているということか?
(B)米金利低下にもかかわらず円安

原油安は本当に不思議だ。投機筋のロングが巻き戻されたのはわかるが、何故巻き戻されなけれならなかったかがわからない。

円安は、植田総裁が改めて金融政策据え置きを断言したことが理由だが、では、米金利は関係ないのか? これもわからない。

例によって、ドル円レートと米日金利差、ドル円レートとドル元レート、ユーロドルと独米金利差、豪ドルと豪米金利差、豪ドルと銅価格などのグラフを掲載する。

ここから先は

299字 / 7画像

技術的な理由で作成した全マガジン記事の倉庫です。購入はできますが、販売を目的としていません。

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?