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332 米国 物価&雇用統計の真の姿

FRBの二つの目標は、①PCE価格指数の2%上昇、②雇用の最大化(具体的な指数目標はない)であるが、物価統計ではshelter(主に家賃)が、雇用統計では医療・福祉従事者が統計を歪めている。

雇用関連の他の指標では、新規失業保険申請件数が低すぎること、求人指数が高すぎるという問題もある。たぶん、新規失業保険申請件数が低いのは、企業が一度従業員の首を切ったら、再度雇用するのが難しいことを悟り、今は必要なくとも、できるだけ雇用を維持しているのだろう。求人が堅調なのは、たぶん、一部の業種において求人が強いところがあるのだと思う。

長期的には定められた目標に従うが、足元を見れば、歪みは捨象して見る必要があろう。物価統計ではshelter(主に家賃)を除いた指数、雇用統計では医療・福祉従事者を除いた指数が重要である。それは、パウエル議長も言っている。

というわけで、物価統計ではshelter(主に家賃)を除いた指数、雇用統計では医療・福祉従事者を除いた指数を取り上げる。
パウエル議長が利上げをpause(一時休止)する背景がよくわかる。

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